1都6県の水防従事者のリーダー養成目指し技術講習会

AI要約

梅雨の時期を前に水害防止に関する講習会が宇都宮市で開催されました。

講習会では、水防技術のリーダーの育成を目的として土のうの作り方やロープの結び方、竹の加工方法などが学ばれました。

参加者は積み土のうや月の輪の構築、シート張りや木流しの実践を通じて水害対策を体験しました。

 梅雨の時期を前に、水害防止に活躍する消防団員などのリーダーを養成する、水防技術の講習会が7日、宇都宮市で行われました。

 水防技術の講習会は、関東地方・1都6県の水防に従事するリーダーの人材育成を目的に、国土交通省関東地方整備局が1996年から毎年、各都県の持ち回りで開いています。

 この日の講習会は、宇都宮市の道場宿緑地公園で開かれ、1都6県から消防団員や自治体の職員など、およそ50人が参加しました。

 宇都宮市消防局と宇都宮市河川課の職員、合わせて12人が講師となり、水害による被害を防ぐため必要になる、土のうの作り方やロープのさまざまな結び方、それに、水防に必要な竹を斜めに切る、加工の仕方を学びました。

 参加者たちは、川の水位が上がり堤防からあふれるのを防ぐ「積み土のう」や、堤防からしみだした水をためるために、土のうを半円形に積む「月の輪」に挑戦しました。さらに、川の流れが激しくなり、堤防の表面の土が削り取られるのを防ぐため、ブルーシートを堤防にかぶせる「シート張り」と、木の枝をまとめて縛り、堤防から川の中に入れて水流をやわらげる、「木流し」を体験しました。