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都市対抗野球、西濃運輸が本大会へ王手 東海2次予選あす8日第3代表決定戦
![都市対抗野球、西濃運輸が本大会へ王手 東海2次予選あす8日第3代表決定戦](/img/article/20240607/66627e8900147.jpg)
第95回都市対抗野球大会東海地区2次予選第11日は6日、愛知県の岡崎市民球場で第3代表決定トーナメント準決勝2試合を行った。西濃運輸(大垣市)は東海理化(豊川市)を3-2で振り切り、同決定戦に進出した。
西濃運輸は0-1の五回に逆転すると、八回にも追加点。3-1で迎えた最終回には1点を返されたが、リードを守り切った。
このほか、王子(春日井市)が2-0でJR東海(名古屋市)に完封勝ちした。西濃運輸の次戦は第13日の8日、同球場の第2試合(午後1時開始予定)で、4年連続41度目の本戦出場を懸けて王子と対戦する。
◆投打で粘り接戦を制す 城野適時打、貴重な追加点
何とか踏ん張る投手陣を、捕手がバットで助けた。西濃運輸は重要な局面で投打とも高い集中力を発揮し、接戦に勝利。八回に貴重な追加点を挙げた捕手・城野達哉は「粘って粘ってというのが、うちの野球。それを体現できた」と胸を張った。
先発の吉田聖弥は5回2/3を1失点(自責点0)。3番手の山下大輝、4番手の摺石達哉も走者を出しつつ粘りの投球を見せ、最少失点で勝負の八回を迎えた。
2-1の八回2死一、二塁。何としても追加点が欲しい場面で、城野が打席に入った。「次につなぐ。思い切り振るというよりも、軽打で」。浮いたチェンジアップをコンパクトに振り抜くと、打球は中前に。二走が一気に生還し、ホームを踏んだ。
昨年は社会人野球で最多本塁打賞とベストナインを獲得した強打の捕手だが、「去年の終盤からチームについてフォーカスするようになった」という。まさに、チームのためにすべきことを考えた結果生まれた一打。目の前の打者を全力で抑えた投手陣や、五回に安打なしで2点を奪った打線にも言えることで、佐伯尚治監督は「普段からやっていることを、大事な場面でできたことが勝ちにつながった」とうなずいた。
この日の勝利で代表権獲得のチャンスは3回(第3、5、6代表)保証されたが、城野は「次(第3代表)で決めたい」と短い言葉に力を込める。4年連続の東京ドームまで、あと1勝だ。