沖縄のモノレール、運賃値上げ「本格検討始めたい」 決算は訪日客効果で経常利益、3期ぶり黒字 純損益は4年連続赤字

AI要約

沖縄都市モノレール(ゆいレール)は、2024年3月期に営業収益が18.6%増の43億900万円となり、経常利益は3期ぶりの黒字となった。純損失は4200万円で4年連続の赤字だった。

運行維持のため人件費や修繕費が増加し、債務超過額は15億3600万円となった。また、値上げ対応を検討する必要があると社長が述べた。

渡慶次社長は値上げの時期や幅について社内で検討を始める考えを示した。

沖縄のモノレール、運賃値上げ「本格検討始めたい」 決算は訪日客効果で経常利益、3期ぶり黒字 純損益は4年連続赤字

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、渡慶次道俊社長)が4日発表した2024年3月期決算は、新型コロナ禍が収束し、インバウンド(訪日客)を含む入域観光客数の増加があったことなどから、売上高に当たる営業収益は前期比18・6%増の43億900万円、経常利益は2億4600万円で3期ぶりの黒字となった。純損益ベースでは、純損失が4200万円となり、4年連続で赤字だった。

 運行維持に必要な要員確保のため、人件費が増加したことや設備老朽化に伴う修繕費増、3両化車両導入に伴うコスト増があり、債務超過額は15億3600万円となった。

 運賃の値上げ対応について問われた渡慶次社長は「値上げしないといけないという認識はある。時期や値上げの幅など、社内で本格的な検討を始めたい」と述べた。