「鍵掛けて」呼び掛け 高校生の声収録 高岡市など新装置

AI要約

高岡市内の5高校の放送部員が自転車盗難防止のための音声装置を製作し、高岡署に寄贈した。

今年の自転車盗難件数が昨年比で増加しており、無施錠が多いことが課題であることから、高校生の声を活用した取り組みが行われている。

装置は駐輪場に設置され、人が接近すると鍵掛けを促すメッセージが流れる仕組みである。

「鍵掛けて」呼び掛け 高校生の声収録 高岡市など新装置

 高岡市と高岡防犯協会、高岡駅周辺自転車対策協議会は、市内にある5高校の放送部員が鍵掛けを呼び掛ける音声を収録した装置を作成した。市内では自転車盗難が増加しており、被害防止に役立てる。3日、代表生徒が高岡署を訪れ、古川秀治署長に装置を寄贈した。

 高岡署によると、今年1~5月に発生した自転車盗は約50件で、昨年同時期の約30件より増加している。加えて今年の50件のうち8割が無施錠と防犯意識の高揚が課題となっている。この現状を受け、3団体は高校生の声を通して犯罪抑止につなげようと、各校の放送部に依頼した。

 協力したのは高岡、高岡工芸、高岡向陵、高岡南、高岡龍谷高で、「大切な自転車を守るために、必ず鍵を掛けてください」「自転車の盗難が多発しています」など、内容は各校が話し合って決めた。

 装置は2・5メートル以内に人が接近すると音声が流れる仕組みで、高岡駅周辺とJR氷見線越中中川駅、あいの風とやま鉄道高岡やぶなみ駅の駐輪場計5カ所に設置する。高岡高放送部2年の永原優里さん(16)は「自分たちの声で被害が減ってくれたらうれしい」と話した。