会社の先輩から平手打ちを喰らって全治3週間!パワハラと傷害のダブルパンチで慰謝料をいくら請求できる?

AI要約

パワハラ被害者が先輩から受けた傷害事件について裁判所が判決を出し、罰金30万円という略式命令を出す。

被害者は先輩からのパワハラに対して上司の放置も問題視し、会社に民事訴訟を起こす。結果、会社と先輩は224万円の支払いを命じられる。

次回はどんなパワハラがあったのか、会社にはどんな責任が問われたのかが解説される。

会社の先輩から平手打ちを喰らって全治3週間!パワハラと傷害のダブルパンチで慰謝料をいくら請求できる?

こんにちは。

弁護士の林 孝匡です。

宇宙イチわかりやすい法律解説を目指しています。

今回は、会社で起きた先輩(同級生)パワハラ事件を解説します。

【会社の先輩なんだけども同級生】というややこしい人(以下「Y」)がパワハラをしたんです。

裁判所

「先輩Yは224万円払え」

「会社も224万円払え。パワハラを放置してたからね」

以下、わかりやすく解説します。

※ 争いを一部抜粋して簡略化

※ 判決の本質を損なわないよう一部フランクな会話に変換

▼ 会社

・東海交通機械株式会社

▼ Xさん

・42歳(パワハラを受けた当時)

▼ 先輩Y

・中学校の同級生(会社歴では先輩)

あとで述べますが、6か月ほど様々なパワハラがあった挙句、傷害事件発生です。

先輩YがXさんの顔面を平手打ちして全治約3週間のケガを負わせました。これは刑事事件となり、裁判所は先輩Yに対して罰金30万円の略式命令を出しました。

Xさんは「先輩Yからパワハラされた」「上司はそれを放置したから会社にも責任があるはずだ」と主張して、民事訴訟も提起しました。

この訴訟は認められ、先輩Yと会社は224万円の支払いを命じられました。

そこにはどんなパワハラがあったのか?また、会社にはどんな責任があると判断されたのか、後編で解説していきます。

取材・文/林 孝匡(弁護士)

【ムズイ法律を、おもしろく】がモットー。法律コンテンツを作ることが専門の弁護士。

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