女子アナは炎上したけれど…婚活では"お断り"の理由に 口臭・体臭そして「おばあさん家のにおい」(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)

AI要約

結婚を考える際に、体臭や口臭などのにおいが重要な要素となることが多い。

特にお見合いの場では、においに対する違和感が重要であり、破談に至るケースも少なくない。

においに対する気遣いは、結婚相手を探す際には欠かせないポイントである。

女子アナは炎上したけれど…婚活では

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 先月、女性アナウンサーが男性の体臭を批判して炎上しました。近年、スメルハラスメントという言葉が浸透しましたが、加齢臭などの問題でいえば男性がターゲットにされがち。しかし、お見合いの場では、女性の口臭を指摘する声も多いようです。現実問題として、結婚においても「におい」が原因で破談になるケースは多いのでしょうか。

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 生理的にお相手の匂いを受け付けるかどうかは、結婚においても影響があります。特に婚活では、体臭が原因で駄目になるケースは男女問わずすごく多いです。要は、お見合いは好きではない人と会うわけですね。恋愛感情や愛情はないけれど条件が合うから会う。だから、体臭などに対する違和感は家族や恋人、友人とはまったく異なります。

 体臭や加齢臭、汗のにおいは、女性から男性への指摘が大半です。しかし、口臭については、女性への指摘もかなり増えています。実はお見合いの段階で、最近特に指摘があるのが口臭です。コロナの間は口臭が理由でのお断りは少なかったのですが、マスクを取った瞬間に、お断りの理由の上位にあがっています。

 また、先日は男性会員から結婚後に相談がありました。妻の顔がタイプだったのが一番の決め手で結婚したのですが、生活をしてみると「口臭が気になって夫婦生活が送れない」と悩んでいるというのです。結局、ケア用品などのアドバイスをしてうまくいきました。女性に対しては、口臭の次にワキガ、そして頭皮の脂のにおいです。

 ある男性と、美人女性のカップルがいました。とんとん拍子に真剣交際に至りましたが、男性からプロポーズ前に戸惑っていると相談がありました。「脇のにおいを指摘できない」「手術を勧めていいものか」といった内容でした。人柄や容姿は好きだけれど、ナイーブな問題だけに結婚に進む上で言えずに悩んでいる場合があるのです。

 日本人はその人自身の体臭が出てしまうお国柄。フランスへ行くと、いわばフランスの匂いと言ってもいいほどフレグランスの香りがします。イギリスやイタリアなどでも空港から香水が漂う。ただ日本は、「お醤油の匂いがする」と言われるように、香水などでにおいケアをする習慣があまりありません。口臭が気になる人は、ブレスケア用品や歯みがきの習慣を見直したり、体臭ケアには、まずはバスジェルとかシャワージェルがお薦めです。その次のステップでボディーローションかボディーオイル、最後にフレグランスになるわけですが、少なくとも入浴時の石鹸の香りなどに気を配ることで好感度が高まります。私たちは、いろんな物も食べますし、いろんなものにも触れます。だから、特にお見合い相手などの第一印象が大事な相手には、エチケットとしてにおいにも配慮が必要です。

 また、多いのは洗濯物の生乾きのにおい。そして部屋が汚い人も要注意です。ゴミ袋が部屋に何日も置いてあると布ににおいが移るので、「衣類がにおう」という指摘も多いです。お線香や古い家の独特の香りがして「おばあさんの家のにおいがする」とお断りになられる方もいます。においは生活に直結していますから、見過ごさないようにしてください。

(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)

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