「自分ファースト」「他者の助言は雑音」「逃げてもいい」…漫画家を「カサンドラ症候群」から救った「楽になれる考え方」4選

AI要約

夫婦間の無理解や気持ちのすれ違いが積み重なって起こる、厄介な「カサンドラ症候群」。野波ツナさんがその苦境から回復するうえで役に立った、「楽になれる考え方」にはいろいろなものがあるが、ここではそのなかから選りすぐりの4つをご紹介。

「あの人」への配慮はもちろん大事ですが、あなたが「あの人」の配偶者、家族、友人などであれば、あなたは支援者ではなく「パートナー」として関係性を「平等」に保つことが望ましい。

パートナーである「あなた」の気持ちが楽になるかもしれない「考え方」を4つお届けします。

「自分ファースト」「他者の助言は雑音」「逃げてもいい」…漫画家を「カサンドラ症候群」から救った「楽になれる考え方」4選

夫婦間の無理解や気持ちのすれ違いが積み重なって起こる、厄介な「カサンドラ症候群」。野波ツナさんがその苦境から回復するうえで役に立った、「楽になれる考え方」にはいろいろなものがあるが、ここではそのなかから選りすぐりの4つをご紹介。『発達障害・グレーゾーンの あの人の行動が変わる言い方・接し方事典』をもとにお届けする。

前編記事『不眠、頭痛に「うつ」まで…「カサンドラ状態」に苦しんだ漫画家が告白する「回復までの長い道のり」』より続く

「あの人」への配慮はもちろん大事です。たとえば支援者として関わっている医療・福祉の専門家などであれば、サポートはまさに「業務」ですから、「あの人」にできるだけの心配りをし、支えようと努める必要があると思います。

ですが、あなたが「あの人」の配偶者、家族、友人などであれば、あなたは支援者ではなく「パートナー」です。

パートナーであれば、いつもいつも〈傷つけないように接してあげよう〉〈自分が我慢しよう〉〈相手を立てよう〉などと気を遣い続ける必要はないと思います。ご機嫌をうかがわなくてもいい、関係性を「平等」にしておくのが望ましいと、専門家もコメントしています。

【公認心理士・滝口のぞみ先生のコメント】

「あの人」に要望を伝えるときは、極端にならないように注意しましょう。居丈高に「〇〇しろ!」と命令するのはもちろんダメですが、「どうか〇〇してください」と、ことさらへりくだって機嫌をとるのもよくありません。

職場にも家庭にも、その集団に属しているメンバーとして必ず「やるべきこと」があるはずです。高圧的になることは絶対にやってはいけないことです。しかし、ずっと「頼む」ことを続けていると、いつか「あの人」は、〈自分は頼まれたからやる〉というパターンととらえるようになるかもしれません「あの人」との間に歪(いびつ)な上下関係パターンができないように気をつけてください。

この記事では以上のような立場から、パートナーである「あなた」の気持ちが楽になるかもしれない「考え方」を4つお届けします。