4人きょうだい全員を養子に! 米ケンタッキー州の教師夫妻を決意させた教え子の“ひと言”

AI要約

米ケンタッキー州の男性教師が元教え子とその兄弟を養子に迎える感動的な物語。

教師が養子縁組を決意し、手続きを経て一家が幸せに暮らし始めるまでの道のり。

メディアで取り上げられ、養子縁組について世間に啓発する夫婦の願い。

4人きょうだい全員を養子に! 米ケンタッキー州の教師夫妻を決意させた教え子の“ひと言”

 小学校の教え子だった少年と、その3人のきょうだいを養子にした米ケンタッキー州の男性教師の一家が先日、米主要メディアで紹介され、話題になっている。

 まだ新型コロナが猛威を振るっていた2021年春のこと。同州リンカーン郡のハイランド小学校で5年生を担当していたジャスティン・パジェットさんは、コロナ禍で学習が遅れていたジェイデンという少年の補習をしていた。

 その時、ジェイデン君はポツリとこう言ったという。

「先生、僕、今度養子にもらわれなきゃならなくなったんだ」

 詳しく事情を聞くと、ジェイデン君の両親は親権をはく奪され、4人の子供は保護されて養子に出されることになったという。親権はく奪の理由は明らかにされていない。

 そして最後に「先生がもらってくれたらいいのになあ」と言った。

 ジャスティンさんにとって「これは“神の啓示”のようだった」という。2018年にケイティさんという女性と結婚し、子供を作ろうとしていたが、できなかった。ちょうど里親になる講座を受講して、養子をもらう準備を進めていたところだったのだ。

 ジャスティンさんは妻にジェイデン君のことを話し、よく相談した上で、きょうだい4人全員を養子にすることにした。

 さまざまな手続きや一緒に暮らす試験期間などを終えて、養子縁組が成立したのは22年3月3日。一家は同州ダンビルの十分な広さのある家に引っ越し、仲良く暮らしている。

 写真はケイティさんのフェイスブックに掲載されたもので、左からジャスティンさん、次女のジェイスちゃん(9)、ケイティさん、次男のアクレシス君(10)、長女のヘイリーさん(16)、そして今では14歳になったジェイデン君だ。

 一家の物語はCNNやFOXニュースなどで報じられ、注目を集めた。夫妻はFOXの取材に「自分たち家族が、世間の人々が養子縁組を検討するきっかけになればと願っている」と語った。

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