![](/img/media/664e7ad6bb6e8.jpg)
優しいスウェットから硬派なバッグまで!「MASU」デザイナーの“ワクワク感”重視なモノ選び
後藤はファッションアイテムや香水について熱く語る。スウェットの着心地やラフなスタイルへのこだわり、レザーバッグやサングラス、香水に対する情熱が伝わる。
後藤はデザインや素材にこだわり、自分がワクワクするファッションを追求している。フレアパンツやレザーバッグ、サングラス、香水など、選び抜かれたアイテムを愛用している。
後藤は日常の小さな幸せを大切にし、オブジェや香水などのアイテムに癒やしや安らぎを見出す。また、仕事中にも癒やしを求め、デスクに特別なオブジェを置いている。
![優しいスウェットから硬派なバッグまで!「MASU」デザイナーの“ワクワク感”重視なモノ選び](/img/article/20240705/6687478b618d7.jpg)
阿部 まず、グラフィックが素敵なスウェットはどこがお気に入り?
後藤 2024年春夏のMASUのもので、ボディにあえて既存のものを採用しているんです。
阿部 既にあるボディは味があっていいですよね。
後藤 スウェットは肩肘張らずに着たい。着心地の良さよりガシガシ着られるほうが僕の中では重要!
阿部 確かに、スウェットはスウェットらしくラフに付き合いたい。このジャケットは珍しい生地ですね。
後藤 シルバニアファミリーの人形の肌触りを参考にしました。
阿部 言われてみると(笑)。
後藤 フロッキー加工の肌触りは気持ちいいですし、誰もが知っているあの質感を表現したかった(笑)。ベースはGジャンですが、優しい雰囲気があり、気に入っています。
阿部 このリーバイスも素材に惹かれて買ったんですか?
後藤 それもありますが、トラッドな物が前から気になっていたんです。それで、リサーチしていく中で出会ったのがこのピケ素材のフレアパンツ。マイルドな色みにもひと目惚れして、自然と手が伸びました。
阿部 優しげなモノから一転、今度は硬派なレザーバッグ!
後藤 ケーキを運ぶボックスをイメージして作ったんです。着るものにも作るものにも、この“楽しい雰囲気”を大切にしています。
阿部 ワクワク感がありますね。
後藤 自分がワクワクしたいからファッションを作っているし、人にもそう思ってほしいから作っているところはあります。ちなみにストラップはもともとゴツめのチェーンでしたが、以前作ったスタッズベルトに付け替えてアレンジしてみました。
阿部 サングラスもユニークなモデルが好きなんですね。
後藤 フォルムはもちろん、このグラデーションカラーがキモ。最近はサングラスとキャップをセットで身に着けることが多く、それがもう自然体になりました。身に着けていると安心感すら覚えます(笑)。
阿部 あります、そういう感覚。個人的にはこの香水もすごくいい香りで“居心地の良さ”を感じました。
後藤 パリに行った際、お土産にキャンドルを買ったんです。そのときテスターとしてもらった香水が素敵で。その後、またパリへ行く機会があり、テスターではなくちゃんとアイテムを購入しました。
阿部 香りが強すぎないところがいいですね。
後藤 同感です。もともと香水に興味はなかったのですが、ここ数年でその魅力に気付いてきました。こんなに気分を上げてくれたり、安らいだ気持ちにしてくれるなんて。
阿部 気になるのはこのタマゴのようなオブジェ。何ですかこれ?
後藤 これ、ずっと見ていられるんですよ。持ち歩きたいくらいです。
阿部 街中でそれを眺めていたら、ちょっと怪しいかな(笑)。
後藤 確かに(笑)。お守りではないですけれど、なぜか癒やされるんですよね。仕事でパニックになっても見ていれば落ち着くというか、忙しいときに癒やされようと思って、デスクに置いてあるんです。
阿部 パワーストーン的な存在だったんですね。
高橋絵里奈、品田健人、箱島崇史、笹井タカマサ、江森康之=写真 オオサワ系、黒澤卓也、菊地 亮、長谷川茂雄=文