むわ~んとカビ臭が漂う中古マンションの玄関がリゾートホテル風に大変身!成功のカギはあえて収納を減らす判断だった…

AI要約

山根ひとみさんが手掛けるリノベーションプロジェクトでは、ハワイのリゾート風をコンセプトにインテリアをデザイン。エントランスから始まり、靴箱の配置変更など細かいこだわりが随所に見られる。

内装やインテリアの決定過程で、夫婦のハワイ愛とセカンドハウスの用途を考えながら、理想の空間づくりを追求しました。

結果、コンパクトな靴箱を設置することで広々した玄関空間が実現し、ゲストも驚くようなリゾート感溢れるエントランスが完成した。

むわ~んとカビ臭が漂う中古マンションの玄関がリゾートホテル風に大変身!成功のカギはあえて収納を減らす判断だった…

高級オーダーキッチンを手掛けるMadre(マードレ)代表の山根ひとみさんによる赤裸々リノベトークが話題の連載。湘南エリアに購入した中古マンションをセカンドハウスとしてフルリノベーションを行うなかで生じたさまざまな困難をポジティブマインドで乗り越えてきました。

今回のテーマはインテリア。憧れの「ハワイのリゾート」をイメージソースに、内装や家具、ファブリック、さらにはゲストへの配慮と、心地いい空間づくりを目指したそう。ハワイスタイルに西海岸スタイルやカリフォルニア風など、ミックススタイルのリゾート感のあるインテリアのつくり方とは?

コロナ禍以前は毎年旅行に行っていたほど、ハワイが大好き。夫もサーフィンが趣味で、50回以上はハワイに訪れている“超”がつくほどのハワイ通。だからこのセカンドハウスは、「ハワイのリゾート風」をコンセプトに内装やインテリアを決めていきました。

まずこだわったのが、住まいの“顔”となるエントランス。思い返してみると、物件購入の決め手になったのが、玄関からテラスまですっと見通せる間取りだったなあ、と。玄関にまで自然光が届く間取りは貴重なんです。

解体前は玄関を入って正面(写真の左側)に天井まである大きなシュークローゼット、右側(写真の正面)に1畳程度の小さな納戸がありました。

工事前に内装工事会社と一緒に内見したときのこと。夏場だったこともあってか、納戸の扉を開けた途端に「むわ~ん」とカビ臭が漂ってきて…。海辺の1階という環境のせいか湿気がこもりがちなのでしょうね。

それもあり、既存の収納は撤去して、シュークロゼットは新しくつくることに。私はいわゆる“靴持ち”で、大きなシュークローゼットが欲しかったし、「玄関の正面に設置するもの」と思い込んでいたのです。でも、解体して下地を入れる段階になったときに、上田さんから「納戸側にも設置すると間口も広くなりますよ」という提案されました。

ただ、納戸側に設置する場合、幅1.5mしか取れず、小さなシュークローゼットに…。悩んでいたところ、夫が「週末しか来ないんだから、大量の靴は必要ないんじゃない?」と。確かに海辺の街だから、サンダルとちょっと外に出かける用の靴があれば十分なんですよね。

結果、コンパクトな靴箱にして本当によかったです。広々とした間口が確保できて、壁が空いている分、アートもたくさん飾ることができます。理想のリゾート風エントランスが完成して大満足。ゲストからも玄関に入った瞬間、感嘆の声が上がります!