元ソフトバンク・摂津正さん、白血病の闘病体験語る…「死ぬのかなと思った」と振り返る

AI要約

元福岡ソフトバンクホークスの摂津正投手が白血病と闘病中であることを公表し、講演を行った。

摂津さんは、前向きな気持ちでいることの重要性や病気についての情報発信を通じて、他の患者や家族らにエールを送った。

病院ががん相談支援センターを刷新して相談体制を強化することを記念し、講演が企画された。

 白血病を治療中の元福岡ソフトバンクホークス投手、摂津正さん(42)が24日、福岡市中央区の浜の町病院で、自身の闘病体験などについて講演した。来場した患者やその家族ら約70人に「前向きな気持ちでいることが大事」とエールを送った。

 2009年にソフトバンクに入団した摂津さんは、18年シーズンまで投手として活躍し、12年には沢村賞に輝いた。引退後の21年1月、慢性骨髄性白血病と診断されたことを公表。現在はプロ野球解説者として活動しながら、治療を続けている。

 講演で摂津さんは、「病名を告知されて『死ぬのかな』と思った」と当時の状況を振り返った。その後、病状によっては飲み薬だけでも治療ができることなどを知るようになり、「病気について情報発信するお手伝いになれば」と考え、病名を公表したという。注射の痛みに苦しんだことも明かし、同じ病気と闘う人らに向けて「一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。

 講演は、同病院が7月から「がん相談支援センター」を刷新して相談体制を強化することなどを記念し、企画された。