三井不動産、お取り寄せグルメの「mitaseru」のサービスを本格化

AI要約

三井不動産がお取り寄せグルメサービス「mitaseru」の本格事業化を発表し、mitaseru JAPANが設立された。

mitaseruはMAG!Cから生まれたサービスで、全国各地の名店や閉店した人気店のメニューを取り寄せることができる。

mitaseru JAPANは飲食店の課題解決に取り組み、閉店してしまった店舗のメニューを再現する取り組みを進めている。

三井不動産、お取り寄せグルメの「mitaseru」のサービスを本格化

 三井不動産は6月25日、お取り寄せグルメサービス「mitaseru(ミタセル)」の本格事業化を発表した。これにあわせ、株式会社mitaseru JAPANが設立されている。

 mitaseruは、三井不動産の事業提案制度「MAG!C」から2023年に誕生したサービスで、全国各地の名店やコロナ禍で閉店してしまった人気店のメニューを取り寄せられる。

 mitaseru JAPAN 代表取締役の松本大輝氏は、サービスの立ち上げ以降、参画店舗から高い評価を獲得しているとしつつも、人手不足や食材費の高騰などで飲食店が苦しんでいる状況に変わりはなく、飲食店と伴奏する事業モデルを確立し、飲食業界の課題解決につなげたいと語る。

 特徴的なのは、惜しまれながら閉店してしまった飲食店のメニューを復刻させる取り組み。火災で閉店した「つけ麺大武」の味を再現した「復刻・山くらげ入り鰹と宗田節出汁の鶏つけ麺」(1350円)がこれまでに商品化されており、今回もその第2弾として「りんすず食堂」の味を再現した「復刻・レモンラーメン」(1782円)を開発。今後もこうした取り組みを継続することで、日本の食文化の継承に貢献していきたいとしている。

 同社では、大阪府の外部パートナーのキッチンを使用して製造を行なっているが、事業の本格化にあわせ、千葉県にある物流施設「MFLP船橋」内に製造拠点を新設し、供給体制を強化し、2026年に参画100店舗、2030年に事業規模50億円を目指すとしている。