マダニ感染症の患者、奈良県内で初確認

AI要約

奈良県で初めて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)感染が確認された。患者は吉野保健所管内の80代の女性で入院中。感染経路は不明。

SFTSはマダニによる感染で、発熱や嘔吐などの症状が出る。治療法はなく致死率が高いため、注意が必要。

山や草むらでの活動時には肌の露出を少なくし、マダニにかまれた場合は無理に引き抜かず医療機関で処置するよう呼びかけ。

マダニ感染症の患者、奈良県内で初確認

奈良県は14日、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」(SFTS)に吉野保健所管内の80代の女性が感染したと発表した。県内でSFTSが確認されるのは今回が初めて。医療機関に入院中という。

県疾病対策課によると、女性は4日に悪寒や吐き気を訴え医療機関を受診。7日に症状が悪化し、別の医療機関に救急搬送された。13日に陽性が確認され、感染経路は不明という。

SFTSは主にマダニにかまれることで感染する。潜伏期間は6~14日で、発熱や嘔吐(おうと)などの症状が出る。有効な薬剤やワクチンはなく、致死率は6~30%とされる。

山や草むらでのハイキングや農作業などの際にかまれることが多いため、県は活動時には肌の露出を少なくし、かまれた際は無理に引き抜こうとせず医療機関で処置をするよう呼びかけている。