路頭を彷徨い、疥癬を患っていた親子猫を保護→入院治療し、里親に引き取られ幸せつかむ

AI要約

宇宙(そら)ちゃんと未来(みらい)ちゃんは親子の元保護猫で、皮膚病にかかっている状態で発見された。

保護団体ねこけんが親子を保護したものの、入院が難しく、薬を入れたご飯で治療を試みる中、疥癬猫でも入院できる病院が見つかる。

疥癬の母猫未来ちゃんとお腹の大きな子猫宇宙ちゃんの保護活動が続く中、支援者の協力を得て、治療を行うことが決まった。

路頭を彷徨い、疥癬を患っていた親子猫を保護→入院治療し、里親に引き取られ幸せつかむ

宇宙(そら)ちゃんと未来(みらい)ちゃんは親子の元保護猫。2012年1月愛護団体NPO法人ねこけん(以下、ねこけん)に保護された。

「宇宙と未来」親子は、元々は外で暮らしていた。耳か凍り付きそうなほど寒い日に、ひどい皮膚病にかかっている所を発見された。発見者は、ねこけんに相談した。

「2012年の年末、『S町に皮膚病の猫ちゃんが2匹いるが、どうすれば良いのでしょうか?』と心ある近隣の方から相談がありました。すぐに、ねこけん部隊が様子を見に行くと、親子で仲良く疥癬になっていることが分かりました」

母猫は2才くらい、子猫は生後5ヵ月くらいに見えたが、子猫の方はお腹が大きく、妊娠しているか腹水が溜まっている可能性があると思われた。

「とりあえずご飯を出してみると、親子で我先にとご飯を奪い合っていました。あまりの食い付きに、もしかしたらエサやりさんがいないのかもしれないと思い、その後は毎日現場へ足を運び、様子をみましたが、やはり決まった餌やりさんがいないと判断して良さそうでした」

母猫の未来ちゃんの皮膚病の状態が悪く、首は岩のようにごつごつし、毛は抜け落ち、目は開かないほど悪かった。なぜか宇宙ちゃんの身体には無数のひっかき傷があったという。

ねこけんボランティアの家は常に猫がいて、隔離するスペースも少なく、疥癬猫を保護することはできなかった。しかし、宇宙ちゃんはお腹が大きく、万が一にも外で産まれてしまった場合、この寒さでは助からない。悩んだ結果、2匹を入院させられる病院がないかを探すことになった。

「たくさんの病院に問い合わせてみたのですが、疥癬という病気は入院する必要がないとのことで、2匹を受け入れてくれる病院はありませんでした。疥癬は非常に感染力が強く、沢山の動物を受け入れなければならない動物病院では嫌われるのかもしれません」

入院は諦め、毎日のご飯に薬を入れて治療する方向に切り替えたが、お腹の大きな宇宙ちゃんの状態が気になった。薬入りのご飯をあげて3日目、ねこけんの賛助会員Kさんから新年の挨拶メールが届いたので、疥癬猫がいると相談すると「私が入院できる病院を紹介してあげるわ!」と疥癬猫でも入院できる病院を紹介してくれた。