【大学ランキング】世界の大学評価で日本の大学が大幅にランクアップ 東大は2016年以降で最高順位

AI要約

海外大学進学が増加する中、日本の大学が世界ランキングで上位にランクインした。

中国の大学もランキング急上昇中で、留学生比率や外国人職員比率で日本を凌駕している。

日本の大学だけでなく、新たにランクインした和歌山県立医科大、奈良女子大、富山県立大にも注目が集まっている。

【大学ランキング】世界の大学評価で日本の大学が大幅にランクアップ 東大は2016年以降で最高順位

 近年、大学受験で海外大学を進学先に選ぶ若者が増えている。一方、国内の大学は外国人教員の増員を図るなど、教育の国際化を一層推進している。世界のなかで日本の大学はどのように位置づけられているのだろうか。「受験偏差値だけに頼らない大学評価」をコンセプトに、編集部の調査・収集データに基づき作成した『大学ランキング2025』(朝日新聞出版)では、「Times Higher Education(THE)」が発表した2024年の「世界大学ランキング」を掲載している。今回、その一部を紹介する。

*   *   *

■東京大が29位にランクアップ。中国はトップ10入りが視野に

 イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表した2024年世界大学ランキングで、東京大は昨年から10ランクアップの29位にランクイン。ほかにも京都大68位→55位、東北大201~250位→130位、大阪大251~300位→175位など、日本の大学が大幅に順位を上げた。今年から追加された新指標「特許に引用された論文数」などで高評価を得られたためだ。また、同順位帯の他国の大学と比較して「教育環境」「研究環境」で高いスコアがついている。

 しかし、「留学生比率」「外国人職員比率」などで評価される「国際化」の分野では依然として低スコアで、躍進するアジアの大学との大きな差になっている。中国の大学は今年200位以内に13校がランクインしており、これはアメリカ、イギリス、ドイツに次いで4番目に多い。2020年の7校から急速にランキングを向上させた。

 なお、日本から今回新たにランクインしたのは和歌山県立医科大(1001~1200位)、奈良女子大(1501位~)と富山県立大(1501位~)の3校である。

■世界大学ランキング

 「Times Higher Education(THE)」が発表した2024年世界大学ランキングは次の通り。

1位:オックスフォード大(英)/総合スコア 98.5ポイント

2位:スタンフォード大(米)/総合スコア 98.0ポイント

3位:マサチューセッツ工科大(米)/総合スコア 97.9ポイント

4位:ハーバード大(米)/総合スコア 97.8ポイント

5位:ケンブリッジ大(英)/総合スコア 97.5ポイント

■大幅に順位を上げた日本の大学

 ランクインした日本の上位10大学は次の通り。

29位:東京大/総合スコア 83.1ポイント

55位:京都大/総合スコア 75.0ポイント

130位:東北大/総合スコア 63.8ポイント

175位:大阪大/総合スコア 60.4ポイント

191位:東京工業大/総合スコア 59.2ポイント

201~250位:名古屋大/総合スコア 58.6~55.9ポイント

301~350位:九州大/総合スコア 53.0~51.1ポイント

351~400位:筑波大/総合スコア 51.0~49.1ポイント

       北海道大/総合スコア 51.0~49.1ポイント

401~500位:東京医科歯科大/総合スコア 49.0~45.4ポイント

※データは2023年発表

(文・大学ランキング編集部)