![](/img/media/664e09db98148.jpg)
GoogleのAIを仕事に役立てる方法、スマホのひったくり検知で即時ロックなど
Googleは、Android向けに新しいGoogle AI機能を紹介し、従業員の生産性向上、アプリ開発者向けの機能、セキュリティ管理に焦点を当てている。
従業員の生産性向上には、GeminiアプリやGmailなどの機能を活用し、日常業務をサポートすることが可能。
アプリ開発者向けの機能では、Gemini Nanoを使ったAI機能やGoogle AI Studioを活用し、新機能の開発やテストを簡素化することができる。
![GoogleのAIを仕事に役立てる方法、スマホのひったくり検知で即時ロックなど](/img/article/20240524/66503c6840947.jpg)
Googleは、AndroidでGoogle AIを仕事に活用する3つの新しい方法をブログで紹介している。1つめは、メールの作成・返信の支援など、従業員の生産性向上に関する機能で、2つめはAndroidアプリ開発者向けの機能、3つめはセキュリティや安全性に関する機能となる。
■ 従業員の生産性向上
Android向けのGaminiアプリは、ブレインストーミング、計画、執筆、分析が行え、日常業務の創造性と生産性を高めることができる。
具体的には、「Gemini On Gmail」を使えば、Google Workspace Lab向けに、長いメールスレッドを要約する機能が5月に公開されるほか、メールのスレッドの文脈に基づいた返信文の候補取得が、同じくGoogle Workspace Lab向けに7月に公開される。
このほか、メールの下書を推敲・校正や、Google Workspace Lab向けに7月に公開される予定の「Gmail question」で質問も可能となる。
Pixelスマートフォンの「ボイスレコーダー」アプリを使えば、対面での会議を自動的に文字起こしできる。この機能は、既に日本語環境でも利用できる。
また、「かこって検索」を使って、画像を丸で囲んだり、テキストをハイライトしたりすると、Androidスマートフォン上で素早く回答が得られる。
■ アプリ開発者向けの機能
Android上のGoogle AIは、ソフトウェア開発プロセスを簡素化しながら、開発者がアプリを構築し、デプロイするお手伝いをする。
「Gemini Nano」を使うと、開発者は生成AIをAndroidアプリ内に構築できる。Android Enterpriseでは、開発者により革新的な体験を提供するための新しいAPIを構成している。
複雑なコーディングを必要とせずに、画像の分類、テキストの分析、言語の翻訳などを行う最先端のAIモデルを構築してテストできる。ベンチャー企業で働く開発者は、Google AI Studioを使い、Androidアプリや新機能をより早くリリースできるという。
■ AIを活用した保護とセキュリティ管理
Android Enterpriseでは、Gemini Nanoによる生成AI機能と、かこって検索を制御し、アクセス許可を設定できる。
盗難検知ロックは、携帯端末がひったくりなどによる被害があったことを検知し、機密情報を保護するために即座にロックできる。