ミニストップのECを絡めたOMO推進店「Newコンボストア」とは? フラッグシップ店が東京・神田にオープン

AI要約

ミニストップがイオングループとの連携を強化し、EC注文商品の店舗受け取りやEC専売品の店頭販売を進める新しい店舗開発モデルを展開している。

「Newコンボストアモデル」では、ミニストップアプリを中心にOMOを推進し、顧客情報を活用した個別マーケティングや新たなロイヤリティプログラムの導入を行う。

店舗では、健康重視のFF商品や多彩な生鮮食品の品揃えを拡充し、イオングループのPB商品を増やすなど、さまざまなブランドと連携してサービスを充実させている。

ミニストップのECを絡めたOMO推進店「Newコンボストア」とは? フラッグシップ店が東京・神田にオープン

イオングループのミニストップがOMOを取り込んだ店舗開発「Newコンボストアモデル」を進めている。東京・神田に5月20日、同モデルのフラッグシップ店をオープン。EC連携も強化し、EC注文商品の店舗受け取り・EC専売品の店頭販売・店頭からのEC誘導などにも対応する。

ミニストップは2023年度(2024年2月期)から、市場環境変化や生活者ニーズの多様化に対応するため「Newコンボストアモデル」として競争力向上と戦略的成長の推進に取り組んできた。

「コンボストア」とは、コンビニエンスストア(CVS)とファストフード(FF)店を融合させた業態を表すミニストップの造語。2023年度を第1フェーズとしてCVS・FFのサービス競争力強化を進めた。2024年度(2025年2月期)からは第2フェーズとしてミニストップアプリを軸としたOMO推進を図る。

「Newコンボストアモデル」のフラッグシップとしてオープンしたのは「ミニストップ神田錦町1丁目店」。既存のミニストップ店舗を全面改装した。新たな店舗コンセプトとして、ミニストップアプリを軸としたOMOも実現させた。

ミニストップECの注文商品の店頭受け取りや宅配ロッカー留め置き、デリバリーやモバイルオーダーの注文などが利用できる。EC専売商品の店頭販売、店頭からECへの誘導も行う。今後もイオングループ内外の企業との相互送客を実現し、これまでにない商品・サービスを提供するとしている。

OMOの軸となるミニストップアプリはダウンロード数160万件を超えており、顧客情報・購買行動分析に基づく最適なクーポン配信やキャンペーンの告知といった「1to1マーケティング」を展開。新たなロイヤリティプログラム「プレミアム会員」も試験展開し、一定条件を満たすユーザーは毎日コーヒー1杯が無料になるなどのインセンティブも用意する。

店舗としても進化している。FF領域では新たな価値として健康にもこだわり、ミニストップの専門店事業である「MINI SOF(ミニソフ)」、職域事業の「cisca(シスカ)」の人気商品も展開する。CVS領域は生鮮食品や日用品の品ぞろえを拡大。イオングループのPB「トップバリュ」商品を1000アイテム以上に拡充する。