大和証券、新基幹系システムをコンテナーで構築--Red Hat OpenShiftを選択

AI要約

大和証券が新しい基幹系システムを構築し、6月に運用を開始した。システムは高い業務継続性を実現し、APIを提供する構造になっている。

大和総研とNECが手掛けたシステムは、OpenShiftベースのコンテナーを活用し、柔軟なリソース管理が可能になっている。また、ハイブリッドクラウドにも対応している。

大和総研とNECは今後も連携し、システムの拡充や生産性向上、新たな価値創造に取り組んでいくと述べている。

大和証券、新基幹系システムをコンテナーで構築--Red Hat OpenShiftを選択

 大和証券は、証券業務向けの基幹系システムを新たに構築し、顧客残高管理などのバックオフィス業務で6月に利用を開始した。これを手掛けた大和総研とNECが8月9日に発表した。

 新システムでは、レッドハットの「Red Hat OpenShift」を選択し、アクティブ-アクティブの構成の常時2面稼働とすることで、高い業務継続性を実現しているという。ここでは、アプリケーションの実装単位を再定義して機能ごとの役割を明確にし、その上でAPIを提供する構造にしている。OpenShiftベースのコンテナーを活用しており、システムリソースの柔軟な配分や管理が可能になったほか、ハイブリッドクラウドを含めた可搬性の高いインフラ基盤になっている。

 大和総研は、長年の証券業務システムの知見と今回のプロジェクトを通して確立した新しいシステムデザイン設計のノウハウを活用して新システムの拡充を進め、証券基幹系システムのプラットフォーム構築を推進していくとコメント。またNECは、今後も大和総研の主要パートナーとしてプラットフォーム構築に取り組み、今回のプロジェクトで得た知見を生かして、顧客の生産性向上や新たな価値創造の実現に貢献していくと述べている。