「Nothing Phone (2a)」が欲しいです!

AI要約

パソコンは速ければ速いほうがイイ! ……と考えていますが、スマホについては「いまのスマホ速すぎない? そして高すぎない?」と思っています。というわけで今回は、デザイン性に重きを置いたスマホ「Nothing Phone (2a)」が欲しくなっています。

Nothing Phone (2a)はOSに「Nothing OS 2.5 Powered by Android 14」、プロセッサーに「MediaTek Dimensity 7200 Pro」を採用。メモリーは8GB/12GB、ストレージは128GB/256GBを搭載しています。ディスプレーは6.7型フレキシブルAMOLEDで、カメラも高解像度イメージセンサーを搭載しており、性能はミドルハイ向けです。

最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにし、やり取りを記録。妻もデザインに魅了され、「Nothing Phone (2a)」を購入することに同意するが、条件として今年のスマホは1台に限るという約束を取り付けた。

「Nothing Phone (2a)」が欲しいです!

パソコンは速ければ速いほうがイイ! ……と考えていますが、スマホについては「いまのスマホ速すぎない? そして高すぎない?」と思っています。というわけで今回は、デザイン性に重きを置いたスマホ「Nothing Phone (2a)」が欲しくなっています。

 パソコンは速ければ速いほうがイイ! と考えていますが、スマホについては「いまのスマホ速すぎない? そして高すぎない?」と思っています。「コンピューテショナルフォトグラフィー」などにより高度な画像生成をするのであれば、たしかにもっと高速なプロセッサーが必要になったりしますが、最近のスマホのイメージセンサーは優秀なので、フツーに写真を撮るだけならミドルレンジクラスのプロセッサーで十分です。

 

 というわけで最近、デザイン性に重きを置いたスマホ「Nothing Phone (2a)」が欲しくてたまらない私は、実機をお借りして魅力を確かめることにしました。

 

■ミドルハイ向けのプロセッサー「MediaTek Dimensity 7200 Pro」を採用

 Nothing Phone (2a)はOSに「Nothing OS 2.5 Powered by Android 14」、プロセッサーに「MediaTek Dimensity 7200 Pro」を採用。メモリーは8GB/12GB、ストレージは128GB/256GBを搭載しています。

 

 プロセッサーはミドルハイ向けですが、メモリーは多めに搭載。カメラについては、広角だけでなく、超広角にも5000万画素の高解像度イメージセンサーを搭載しているのが珍しいですね。またFeliCaに対応しており、おサイフケータイを利用できるのも、スマホ1台持ちの方々の必要条件をクリアーしていると言えるでしょう。

 

 ディスプレーは6.7型フレキシブルAMOLED(1084×2412ドット、394ppi、通常輝度700cd/m²、最大輝度1300cd/m²、屋外輝度1100cd/m²、リフレッシュレート30~120Hz、タッチサンプリングレート240Hz、PWM周波数2160Hz、色深度10ビット、コントラスト比5,000,000:1、Corning Gorilla Glass 5)を採用しています。

 

 カメラは、5000万画素広角(F1.88、1/1.56”、OIS&EIS、オートフォーカス)、5000万画素超広角(F2.2、1/2.76“、114FOV)、3200万画素イン(F2.2、1/2.74”)を搭載。動画は4K 30fps(リアカメラ)、1080p 60fps、1080p 120fps(スローモーション)、アクションモードなどで撮影が可能です。

 

 端子はUSB Type-C×1、nanoSIM×2を装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.3、NFC、FeliCaなどをサポートしています。

 

 本体サイズは161.74×76.32×8.55mm、重量は190g。防水防塵はIP54。バッテリーは5000mAhを内蔵しています。充電速度は45Wで、50%までの充電は23分、100%までの充電は59分で完了します。

 

■一般的な用途なら十分こなせるだけのパフォーマンス

 パフォーマンスを計測するために、定番ベンチマークを実施したところ、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは723671、CPUベンチマーク「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは2497、Single-Core Scoreは1132、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のWild Lifeは4139、AIベンチマーク「Geekbench ML」のTensorFlow Lite NNAPI Scoreは1477となりました。

 

 ちなみに「AnTuTu Benchmark」のトップはプロセッサーに「Mediatek Dimensity 9300+」を搭載する「vixo X100s」で、スコアは2105621。つまり「Nothing Phone (2a)」はその約34%相当のスコアということになります。

 

 とはいえ実際に操作していて処理能力に物足りなさを感じることは少ないです。明確に待たされたのは「原神」のインストール時(ファイル展開時)ぐらいですね。ブラウジング、動画視聴、「原神」クラスの3Dゲームのプレイであれば、十分こなせるだけのパフォーマンスを備えています。

 

■「Netflix」アプリでHDRコンテンツを再生不可

 ちょっと残念なのが「Netflix」アプリでHDRコンテンツを再生できないこと。ディスプレーは6.7型フレキシブルAMOLED(1084×2412ドット)を搭載しており、「YouTube」アプリではHDRコンテンツを再生できました。しかし、「Netflix」アプリではHDRコンテンツを再生できることを示す「HDR」または「Dolby Vision」のマークが表示されません。原因が、端末側にあるのか、アプリ側にあるのか確定的な情報はありませんが、早期に対応することを期待したいところです。

 

■基本的なカメラ画質は良好、超広角カメラも精細に撮影できます

 「Nothing Phone (2a)」には、リアに5000万画素広角カメラ、5000万画素超広角カメラ、フロントに3200万画素インカメラが搭載されています。基本的なカメラ画質は良好。今回テスト撮影時に天候に恵まれなかったのですが、それでも暖かみのある画質で撮影できました。広角カメラと超広角カメラの色味が揃っているのも◎。超広角カメラが5000万画素あるので、解像感が物足りなくなることもないですね。

 

 ただし、2倍デジタルズームで露出が暗くなる傾向があることと、10倍デジタルズームで画質がかなり粗くなることは気になりました。望遠端を無理に10倍にせず、6~8倍で留めてもよかったのではと思います。

 

 最近のミドルレンジ機のなかでも、本製品の出来は特によいですね。スマホをハダカで使いたくなるような個性的な端末が欲しい方に、「Nothing Phone (2a)」は全力でオススメできる1台です!

 

 というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。

 

■妻へのプレゼンの記録

私 「Nothing Phone」を買おうかと思ってるんだけど。

妻 ナッシンの本?

私 Nothing Phoneっていう新しいAndoroidスマホなんだけどね。これデザインがたまらなくない? 中身がこんなに透けて見えるんだよ!

妻 たしかに。すごく可愛いね。でもiPhone持ってるでしょ。

私 持ってるけどiPhoneとAndroidは別モノだからさ。こんなデザインのスマホはめったに手に入らないよ! 価格もお手頃だし。

妻 その"ナッシング"のやつ、いくらするの?

私 4万9800円、からかな。(小声)

妻 へー、意外と安いね。去年買った新しいiPhoneはいくらしたの?

私 20万円くらい(小声)

妻 え! そんなにしたの!?

私 うん。でもそれは去年の話だから。今年の話をしようよ!

妻 うーん。

私 Androidも、高いものは20万円以上するよ。(嘘は言っていない)

妻 そう言われるとすごく安く感じるけど、ちゃんと使えるの?

私 高画質のカメラが背面にふたつ、正面にひとつあるから、すごくキレイに写真を撮れるよ。こんな感じに。

 

妻 わぁ本当だ、美味しそう。このごはん、ひとりで食べたの?

私 いやー美味しさが伝わるぐらいに綺麗に撮れるカメラ機能って、やっぱ凄いよね。今度一緒に行こうね!

妻 絶対だよ。

私 あとね、海外のスマホなのに日本のおサイフケータイも使えるから、この"ナッシング"だけ持って買い物にも行けるよ。

妻 それならいいね。

私 で、便利だから買ってもいい?

妻 いいよ。そのかわり。

私 そのかわり。

妻 今年買うスマホは、1台だけにしてね。

私 ああ、まあ、うーん(微笑む)

 

「Nothing Phone (2a)」の主なスペック

ディスプレー

6.7型有機EL(20:9) 120Hz対応

画面解像度

1084×2412

サイズ

76.32×161.74×8.55mm

重量

190g

CPU

MediaTek Dimensity 7200 Pro

2.8GHz(8コア)

内蔵メモリー

8/12GB

内蔵ストレージ

128/256GB

外部ストレージ

――

OS

Android 14(Nothing OS 2.5)

対応バンド

5G NR:n1/3/5/7/8/20/28

/38/40/41/66/77/78 LTE:1/3/4/5/7/8/18/19/20

26/28/38/39/40/41/42/66

W-CDMA:1/4/5/6/8/19

4バンドGSM

無線LAN

Wi-Fi 6

カメラ画素数

5000万画素+5000万画素(超広角)

イン:3200万画素

バッテリー容量

5000mAh(45W対応)

生体認証

○(画面内指紋、顔)

SIMスロット

nanoSIM×2

防水/防塵

△/△(IP54)

USB端子

Type-C

イヤホン端子

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カラバリ

ブラック、ミルク、Special Edition

この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

 

文● ジャイアン鈴木 編集●ASCII