中尾彬さん、自身が描いた絵画3点含む美術品38点を「終活」で故郷木更津市に寄贈していた

AI要約

中尾さんは終活の一環として美術品38点を故郷の木更津市に寄贈し、中尾さん自ら描いた作品も含まれていた。

中尾さんは市政75周年を迎えた17年に木更津市PR大使に就任し、氣志團の綾小路翔と共に活動していた。

寄贈された38点には世界の有名な画家の作品や中尾さんの作品が含まれており、渡辺市長は中尾さんの追悼のコメントを発表した。

中尾彬さん、自身が描いた絵画3点含む美術品38点を「終活」で故郷木更津市に寄贈していた

 中尾さんは昨年11月に、終活の一環として自身が描いた絵画3点を含む美術品38点を、故郷の千葉県木更津市に寄贈していた。

 同市が市政75周年を迎えた17年に設置した木更津市PR大使に氣志團の綾小路翔(48)とともに就任。昨年11月には、2年の任期で4期目を引き受けていた。

 同27日に市役所で行われた委嘱状交付式は寄付採納式を兼ねており、席上で渡辺芳邦市長(59)に寄贈の目録を贈った。中尾さんは「30~40年前から集めたもので、自分に描けない世界の絵が自然と集まりました。絵を見飽きたわけではなく終活しているため、木更津の人に見てもらった方がいいのではないか」と寄贈の理由を説明していた。

 38点には“色彩の魔術師”と呼ばれたアンリ・マティスや、ジョルジュ・ルオーといった世界の美術史に残るフランスの画家、藤田嗣治、藤島武二ら日本を代表する洋画家の作品に加え、中尾さん自ら描いた「VENEZIA」も含まれる。3月には「中尾彬コレクション」と題し、中央公民館で作品展が開催された。

 渡辺市長は「PR大使4期目ご就任の際、木更津市が明るくなったと、いろんなものが日の目を見て活気につながっていると笑顔でお話しされたことを思い返し、追慕しております」などと追悼のコメントを発表した。【村上幸将】