【イベントレポート】映画「デデデデ」地球が半年後に滅亡するなら?内山昂輝は欧州旅行で全財産を使いたい

AI要約

浅野いにお原作による劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前章・後章の一挙上映イベントが、5月19日に東京で開催された。

前章・後章の2部作として、前章が公開中、後章が5月24日に公開予定。後章では浅野監修による劇場版オリジナルのエンディングが描かれる。

登壇したキャストとアニメーションディレクターが一挙上映後の舞台裏や演じ方について語り合った。

主人公キャラクターの演技や中国語のアフレコについてキャストがコメント。またフォトセッションや質問コーナーで楽しいエピソードも。

SNSで事前に募集した質問に答えるコーナーでは、キャストが地球滅亡の半年をどう過ごすかについて答え、会場を笑いに包んだ。

劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の前章・後章に関する情報や声優陣のエピソードなどを収録。イベントでのキャストのコメントやフォトセッションの様子などを紹介。

【イベントレポート】映画「デデデデ」地球が半年後に滅亡するなら?内山昂輝は欧州旅行で全財産を使いたい

浅野いにお原作による劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」前章・後章の一挙上映イベントが、去る5月19日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催された。

前章・後章の2部作として、前章が公開中、後章が5月24日に公開される劇場アニメ「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」。後章では、浅野監修による劇場版オリジナルのエンディングが描かれる。前章・後章の一挙上映後には、大葉圭太役の入野自由、小比類巻健一役の内山昂輝、田井沼マコト役の白石涼子、アニメーションディレクターの黒川智之が登壇し、一挙上映ならではの“ネタバレトーク”を繰り広げた。

観客から盛大な拍手で迎え入れられた面々。入野は「まずは皆さん、長い時間お疲れ様でした!」と観客を労う。黒川は「後章は1週間前に完成した」という衝撃的な事実を打ち明けながら、「スタッフ一同、どこまで粘れるのかという時間との戦いの中でがんばっていました。後章はSF色が強くなるので撮影処理のエフェクトやCG、母艦の3D、スペクタクル感や原作の持つ魅力をいかに落とし込めるか、ギリギリまでこだわりました」と胸を張る。

内山は小比類巻について、「落ちるとこまで落ちた小比類巻ですが、携帯の画面にはキホちゃんの写真があったりして、未だキホへの思いを持っているんだなと感じましたし、やはり原作を読んだときにガラッと印象が変わるキャラクターだったので、アフレコでは、高校生の小比類巻を演じるときもダークに落ちる余地を残しながら演じようと、スタッフとも相談しました」とコメント。入野は自身が演じた大葉について、「見た目は人間だけれど中身は侵略者。前章では日本語をうまく操れていなかったけれど、後章では人間になりつつある状態で会話になっている。前章・後章を観るとそこに気づく方もいるはず」と、微調整しながら演じたことを述べる。

また大葉のセリフには中国語も登場。入野は「中国語は3、4ワード程度でしたが、収録には時間がかかりました。マイクの前に立つと発音のニュアンスが違うふうになったりするので、中国語の先生に目の前に立ってもらったりして、かなりストイックなやり方でアフレコしました」と、中国語でのアフレコの模様を振り返った。

白石は自身が演じたマコトについて、「高校3年生の男の子を演じられるのか?と思ったけれど、マコトは見た目もかわいいし、かわいいものが好きなキャラクター。ウィッグをつけたり、女の子の格好をしたりするので、私が演じるくらいがちょうどいいのかなと思えた」と言及。海でマコトがウィッグを脱ぎ捨てる場面に関しては、「マコトのアイコンであったウィッグを取って行く姿がカッコいいと思った」と語ったのち、「見た目はかわいいけれど、声は男の子を意識して演じました」と、マコトを演じるうえで意識した点を明かした。

主人公の2人は、小山門出役を幾田りら、おんたんこと中川凰蘭役をあのが担当。白石はあのとのアフレコについて触れ、「凰蘭が『好き』と告白するシーンで、テストではみんなに見られているから恥ずかしそうだったけれど、本番前にディレクションを受けて(アフレコを)やったときの『好き』は吐息感がすごくかわいくて。みんなで『かわいい!』となりました」と回顧する。同席していたという入野も、「あの空気感はよかった。スタジオ全体の体温が上がる感じがあった」と続けた。

内山は幾田の持つ表現力と綺麗な声質を絶賛。声優ももっとがんばらないといけないと鼓舞する。入野も同意しながら「後半になるにしたがってどんどんよくなった」と話し、白石も「ナチュラルで素敵でした」と声を揃える。黒川は、幾田とあのに対するディレクションについて「おふたりの中にある門出と凰蘭を演じてもらえればよかったので、僕から言うことは何もなかったです。こちらから指示を出し過ぎるとそれがブレてしまうと感じたので」と伝えた。

SNSで事前に募集した質問に答えるコーナーでは、「前章は地球滅亡まであと半年で終わりますが、皆さんは、この半年で何をしますか?」という質問が飛び出す。それに対し「生きられる限り日常通りに過ごす」と返す入野と黒川。白石は「絶対終わるんですよね?」と念押ししたうえで、「好きなものを食べて飲んで遊んで暮らしたい」と宣言し、内山はヨーロッパ旅行で全財産を散財すると返答して会場の笑いを誘った。

フォトセッションでは、作中のキャラクター・イソベやんも加わり、キャスト陣は「かわいい!」と大盛り上がり。最後に黒川が、「皆さんに無事に作品を届けることができて、ゴールを迎える形になりますが、作品としてはここからがスタートです。1人でも多くの方の手に渡ることによって、作品は完成します。初日を迎えてからまたこの作品が観たいと思っていただけるのであれば、再び劇場に足を運んでいただきたいです。これからも『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』をよろしくお願いします」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

■ 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」

前章:公開中

後章:2024年5月24日(金)公開

□ スタッフ

原作:浅野いにお「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」(小学館・ビッグスピリッツコミックス刊)

アニメーションディレクター:黒川智之

シリーズ構成・脚本:吉田玲子

世界設定:鈴木貴昭

キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高

色彩設計:竹澤聡

美術監督:西村美香

CGディレクター:稲見叡

撮影監督:師岡拓磨

編集:黒澤雅之

音響監督:高寺たけし

音楽:梅林太郎

アニメーション制作:Production +h.

製作幹事・配給:ギャガ

製作:DeDeDeDe Committee

□ キャスト

小山門出:幾田りら

中川凰蘭:あの

栗原キホ:種崎敦美

出元亜衣:島袋美由利

平間凛:大木咲絵子

竹本ふたば:和氣あず未

田井沼マコト:白石涼子

大葉圭太:入野自由

小比類巻健一:内山昂輝

渡良瀬:坂泰斗

中川ひろし:諏訪部順一

小山ノブオ:津田健次郎

イソベやん:杉田智和

デベ子:TARAKO

(c)浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee