【イベントレポート】奥山大史「ぼくのお日さま」カンヌで上映、拍手喝采に越山敬達・中西希亜良が涙

AI要約

第77回カンヌ国際映画祭で上映された映画「ぼくのお日さま」が好評を得る。

奥山監督やキャストがワールドプレミアに登壇し、感動のシーンが続出。

映画はアイスホッケーやスケートを通じた小さな恋の物語を描く。

【イベントレポート】奥山大史「ぼくのお日さま」カンヌで上映、拍手喝采に越山敬達・中西希亜良が涙

第77回カンヌ国際映画祭のある視点部門に正式出品された映画「ぼくのお日さま」のワールドプレミアとなる公式上映が、フランス現地時間5月19日に実施。舞台挨拶に監督の奥山大史、キャストの池松壮亮、越山敬達、中西希亜良、主題歌を担当したハンバート ハンバートの佐藤良成が登壇した。

ドビュッシー劇場で行われた本上映には、コンペティション部門の審査員を務める是枝裕和のほか「CLOSE/クロース」のルーカス・ドンや、西川美和、山下敦弘らが駆けつけた。奥山は満席となった会場で「この作品はドビュッシーの『月の光』が繰り返し流れる映画なので、こうしてドビュッシー劇場でワールドプレミア上映されることを本当に光栄に思っています」と挨拶。エンドロールが流れ終わると、拍手喝采と「ブラボー」という声援とともに8分間のスタンディングオベーションが。その光景に、撮影時を思い出したという越山や中西は涙を見せ、ドンと奥山が握手を交わす場面があった。

レッドカーペット後に行われた囲み取材で、奥山は「温かい反応をいただけて、まずは安心しています。うれしかったというよりも、ひと安心という気持ちが大きい」と振り返り、彼の印象について質問を受けた池松は「自分でカメラを持って撮影される方なので、自分たち俳優にちゃんとフォーカスが合っている」「本人も映画もスケールが大きい。映画をもってどんどん世界と対峙してくれると思います」とコメント。そして初の海外旅行がカンヌ国際映画祭となった越山は、「これからどういう未来を描きたいか?」という質問に「またこういう舞台に立たせていただきたい」「人生初の生牡蠣をカンヌで食べて、とてもおいしかったので、またカンヌに食べに来たい!」と回答し、中西は「すべてが幸せなので、またこういうすごい場所に来られたら」と願っていた。

「ぼくのお日さま」は9月に東京・テアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開。アイスホッケーが苦手な吃音の少年タクヤ、選手の夢をあきらめたスケートのコーチ・荒川、そして荒川に憧れる少女さくらという3人の視点から、小さな恋の物語がつづられる。

(c)KAZUKO WAKAYAMA