「空(カラ)の味」塚田万理奈が“世界の光”捉えた最新作「満月、世界」9月公開

AI要約

塚田万理奈の最新作「満月、世界」が公開。10年かけて地域の子供たちを撮影したオムニバス映画。

「満月」では中学生が自分の居場所を探し、吃音のある中学生とミュージシャンの物語が交差する。

涌井秋、山本剛史らが出演。長野でのロケも特徴。ロキシーでの先行上映を経て全国公開へ。

「空(カラ)の味」塚田万理奈が“世界の光”捉えた最新作「満月、世界」9月公開

「空(カラ)の味」で知られる塚田万理奈の最新作「満月、世界(みつき、せかい)」が、9月21日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。特報とティザービジュアルが解禁された。

本作は塚田が出身地の長野で制作を続ける、10年かけて地域の子供たちを撮影するプロジェクト「刻」から生まれたオムニバス映画。小説や音楽に没頭しながら自分の居場所を探す中学生の物語「満月」、吃音のある中学生と夢をあきらめつつあるミュージシャンの日々が交差していく「世界」の2編で構成された。一般の学生である満月が「満月」、涌井秋が「世界」で主演を務めたほか、玉井夕海、河野真由美、山本剛史、池田良が出演している。

「刻」のプロジェクトを通して出会った満月と涌井を主演に迎えた塚田。「満月、世界」の公開に際して、「ずっとただ自分が撮りたい自分の事ばかりを撮ってきました。『刻』を撮影しながら、子どもたちと過ごすようになり、『彼らの光を撮らねば。あれは世界の光だ。あの光を残す世界じゃなきゃだめだ。そういう世界であってくれ』と思うようになりました。ただあの光を撮りました。私は強くなりました」と語っている。

Foggyが配給する「満月、世界」はロケ地である長野の長野ロキシーで8月16日より先行上映。特報はYouTubeで公開中だ。

■ 満月 コメント

当時14歳の殻を破りきれてない、まだ大人に怯えてる幼さの残る姿を納めて貰えたとこかな。僕にしか分からないかもしれんけど、表情とか声が今とは全然違うのよ。

■ 涌井秋 コメント

頼りなく見えるけど、自分の好きなものが傷つかないように大切に守っているから。わかる人やわかろうとしてくれる人だけに見てほしいです。「世界」もそのみんなも大切で傷ついてほしくないので。

■ 玉井夕海 コメント

沈黙と光と埃、を観てください。

■ 今井太郎(プロデューサー)コメント

「満月」は監督の大人目線ではなく、主演の満月さんの目線で監督が撮った作品です。「世界」は主演の涌井秋さんと塚田監督の対話の様な物語です。「満月」は16mmで撮影しタイでアピチャッポン監督のチームにポスプロをしてもらい、「世界」はデジタルで撮影し日本でポスプロしました。その違いに注目してみても面白いと思います。