若者に大人気の中古カメラ 1台100万円以上するものも その理由は… “エモい”写真求める人 急増中!

AI要約

若者たちが中古カメラに魅了される理由について調査された。古い画質や現像の楽しさ、懐かしさ、そして「エモい」要素が人気の理由となっている。

カメラ専門店では若年層を中心にフィルムカメラの需要が高まっており、売り場も拡大している。集める人気が高まっており、最高級品には高額な価格もついている。

1969年製のライカのカメラなど、珍しいモデルが高値で取引されているのを見かける。

若者に大人気の中古カメラ 1台100万円以上するものも その理由は… “エモい”写真求める人 急増中!

いま、若い人を中心に中古カメラを買い求める人が増えている。フィルム要らずで初心者でもきれいな写真が簡単に撮れるデジタル全盛期の中、なぜなのか?そのワケを調べた。

街なかで聞くと「スマホカメラではなく、古い画質を好んで使う人が多い」と話す若者。さらに「昔のアナログな写真は、現像するまで分からないでしょ。そんなところがなんともいえない(ほど面白い)」と古いカメラが持つ魅力を語る。また、かつてスマホが普及する前の1986年に発売され大ヒットしたレンズ付きフィルム『写ルンです』や、90年代に女子高生を中心に爆発的に流行ったインスタントカメラ『チェキ』の方がいいと話す若者も。その理由は「エモい」のだという。最近のアナログを楽しむ若い世代にフィルム写真の魅力が広がっているようだ。

色あせた昔懐かしい雰囲気が漂うレトロな一枚。いま、若者たちが「エモい」と表現する写真だ。「感情が動かされた状態」「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する若者言葉だが、このエモさにはまっているのだ。

人気の高まりを受け、売り場をリニューアルした福岡市のカメラ専門店「キタムラ」。若年層を中心にフィルムカメラの需要が高まっていることから、中古カメラの売り場を3倍に拡大。九州最大級の約4000点を取り扱っている。

売り場をのぞくと、懐かしくて足を運んでみたという男性客や「最新のレンズというより、古いレンズ、今の若い人たちが言う『エモい』写りのやつを探しに…」と話すフィルム写真愛好家の姿が見られた。「フィルムカメラの人気が高まりだした3年くらい前から販売台数は倍、倍、倍という感じで増えている」とキタムラ・ミーナ天神店の小松祐二さんは解説する。

多い時は1日に100点は売れるというフィルムカメラ。一番高い商品はまさに桁違いだ。1969年製のライカのカメラは、なんと169万4000円の値が付いている。

真鍮の材質のボディにブラックペイントという塗装が施され、現存機種が少ないことから価値が上がっているという。