真田広之&アンナ・サワイ、米エミー賞で日本人初主演男優賞&主演女優賞W受賞

AI要約

第76回エミー賞でダブル受賞した『SHOGUN 将軍』の主要キャスト3人が日本の観客に向けたコメントを発表。真田広之は作品賞と主演男優賞を受賞し、次シーズンの意気込みを語る。サワイ・アンナはアジア人初の主演女優賞を喜び、母親や日本のファンに感謝の気持ちを伝える。平岳大は助演男優賞にノミネートされた経験を振り返り、作品の魅力を語る。

真田広之&アンナ・サワイ、米エミー賞で日本人初主演男優賞&主演女優賞W受賞

 米国テレビ界の“アカデミー賞”ともいわれる最高峰の賞「第76回エミー賞」で、作品賞と主演男優賞をダブル受賞した『SHOGUN 将軍』のプロデューサーで、吉井虎永役の真田広之、主演女優賞を受賞したサワイ・アンナ、受賞は逃したが助演男優賞にノミネートされていた平岳大の3人から、受賞の興奮が冷めやらぬ中、日本の観客に向けたコメントや、早くもシリーズ最新作への意気込みが届いた。

■真田広之(作品賞、主演男優賞受賞)のコメント

 チームメートがたくさん会場にいてくれたので、ひとりじゃない、みんなの代表としていただくという思いでステージに上がりました。この意味は数年後にわかる気がする。自分にとっても大きなことですが、今後の業界、若い俳優たちに大きな布石になるのではないかと。いろんな才能が海外に飛び出していくのをサポートしたい。

 世界中から次も観たいという声をいただき、次(シーズン2)もやろうかという話になった。ライターズ・ルームがオープンし、ロケ地・スッタッフィングの話をしています。『SHOGUN』のテイストに合ったものを選びながら、フィクショナル・エンターテイメントとして仕上げていきたい。1年後(の撮影開始)を目指しています。長い旅の始まりに今、立ったところ。70%が日本語の台詞の作品が、この結果につながったことは、(SHOGUNの物語を伝える)可能性が広がったと感じます。

■アンナ・サワイ(主演女優賞受賞)のコメント

――アジア人初の主演女優賞受賞という歴史的快挙について感想は?

【サワイ】夢のようで本当にまだ信じられてない、明日起きたら一回つねってみたいです。

――今回の受賞を誰に伝えたいですか?

【サワイ】一番は母親です。今日も授賞式に一緒に来てくれてステージ上からも感謝の気持ちを伝えました。あとは、日本人のコミュニティの皆さんと一緒に祝いたいです。

――今後の俳優としての目標は?

【サワイ】自分にとって意味のあるものを演じたい。『SHOGUN』のように、キャラクターが自分の一部になって、観てる皆さんが感じ取るものが大きい、奥の深いキャラクターや物語を選んでいきたい。

――日本のファンへのメッセージ

【サワイ】いつも応援していただいてありがとうございます。これからも国境問わずいろんな所で頑張って皆さんと一緒に盛り上げていきたいです。

■平岳大(助演男優賞ノミネート)のコメント

――エミー賞授賞式に参加されて、作品賞受賞の際、ステージに上がられていかがでしたか?

【平】しばらくの間、手が震えてました(笑)

――『SHOGUN 将軍』、素晴らしい結果になっていますが、どのあたりが評価されたと思いますか?

【平】どのあたりでしょう…ミステリアスな部分、共感できる部分がいい具合にミックスされたからですかね。

――受賞を受けて、日本でも盛り上がっていますが、日本のファンに向けて一言いただけますか。

【平】『SHOGUN 将軍』をまだご覧になっていない方は、ぜひディズニープラスでご覧ください!

■エミー賞で最多の受賞記録

 「第76回エミー賞」の授賞式は米ロサンゼルスで現地時間15日(日本時間16日)に行われた。最多22部門25のノミネートを受けていた『SHOGUN 将軍』は、作品賞・主演男優賞・主演女優賞などあわせて18の賞を受賞。ひとつのシーズンの作品として、エミー賞史上最多の受賞記録を打ちたてた。そのうち、日本人の受賞者も史上最多9人にのぼる歴史的な快挙を成し遂げた。

 作品賞受賞の瞬間では、会場から大きな拍手が巻き起こり、『SHOGUN 将軍』チームのキャストスタッフの全員がステージにあがった。エグゼクティブ・プロデューサーのジャスティン・マークスの受賞スピーチの後、真田が日本語でスピーチし、ジャスティンが日本語で「ありがとうございました」、真田が英語で「Thank you so much」と締めくくり、会場から惜しみない拍手が送られた。