「大阪球場に無数の懐中電灯が…」ヒデキなくして今日の推し活はない?ヒデキの伝説をまとめようじゃないか

AI要約

西城秀樹を忘れないロックスターとして讃える記事。彼の存在感は時代を超えて色褪せず、ファンの心に鮮明に残る。

ヒデキの夏のトレンドネタやおすすめジャケ写の魅力を振り返り、彼の魅力を再発見する喜びを伝えている。

ジャケ写からヒデキの魅力を解き明かし、彼の情熱や個性を存分に楽しむことを提案している。

「大阪球場に無数の懐中電灯が…」ヒデキなくして今日の推し活はない?ヒデキの伝説をまとめようじゃないか

 「人は忘れる生き物である」――。ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの言葉だ。エビングハウスの実験によると、人は記憶して1時間後には、その半分を忘れてしまうそうだ。なんと儚い……! 

 しかし、そんななかでも、人々の記憶にガッチリ残り続けるスターがいる。

 そう。西城秀樹――。言わずもがな、情熱の具現化、炎の神、昭和を代表するロックスターである。

 今年で七回忌。だが彼は世の中に忘れられるどころか、ファンたちの心の中で存在感は増すばかりだ。しかもその情熱は飛び火し、リアルタイムを知らない若者のファンまで増やしている。8月31日に放送された 『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』の昭和歌謡SPでは、「令和の今見てもカッコいい! 昭和の歌手ベスト20」ランキングで5位に輝いていた。ヒデキ、令和でもモテモテだ! 

 SNSでも「#西城秀樹」は頻繁にトレンド入りしているが、この夏は特に、記録的猛暑にも負けないほど熱く沸いた。ということで、夏のヒデキトレンドネタを掘り返したい。こういうのは何回振り返ってもいいですからね(ミルクボーイ風に)! 

 まず、7月2日、劇場版アニメ「ベルサイユのばら」が2025年新春に公開決定という、ヒデキファンとしても腰が浮く嬉しいニュースが入ってきた。

 ちょっと待て、なぜヒデキとベルばらが関係あるのか――。その疑問、千の言葉より一枚のジャケ写が証明するのでここに提出したい。

 クッ、何度見ても恐ろしいほどにリアルアンドレ……! この「ブルースカイ ブルー」のジャケ写を見るたび、アンドレとヒデキが脳内で一体化し、いつの間にやら、ベルばらまで自動的に応援する体になってしまったわけだ。

 このように、西城秀樹のジャケ写は見る者のテンションをおかしくさせるほど麗しい。

 ということで、ちょっと止まらなくなってきたので、本編(ヒデキ夏トレンド振り返り)に進む前に、「勝手にヒデキおすすめジャケ写」を発表することをお許しいただきたい。大丈夫、秋の夜は長い。ヒデキを愛でる時間は山ほどある! 

8cmシングル長方形の美「ブーメランストレート」

 タイトルは阿久悠さん作詞の大ヒット曲「ブーメランストリート」をもじった、野口五郎さん発案のダジャレ。これをあえてシンプルな明朝体で表現することで、ダジャレをオシャレに変換するのに成功。ヒデキの憂いある表情が、「ブーメランストリート」(1977年)から15年経ってもまだ愛しい人を待ち続ける男の忍耐強さを表現している。撮影場所はまさかの上野動物園の裏門! 彼が立っているだけでどこの宮殿の門かと思う、グーグルマジックならぬヒデキマジック! ちなみにこの曲がリリースされた1992年、パンダのリンリンが中国から上野動物園に来園している。

ギャップ萌え「一万光年の愛」

 楽曲は恋愛を宇宙に喩えた、壮大かつテンションの高いラブソングだが、コスモっぽいデザインをジャケットに微塵も取り入れない潔さが見事だ。

 「ワイシャツ着るの忘れちゃったよ~」とでも言いたげなお茶目ヒデキの表情は、「もー、サングラスはかけてるのに、このドジっ子さん♪」と奥さんヅラしたくなる。

小物使いが天才的「ブーツをぬいで朝食を」「至上の愛」

 「ブーツをぬいで朝食を」は、マフラーに照準を合わせる、というヒネリが利いている。ちょっと戦隊ヒーローっぽいヒデキが尊い。しかも、写ってはいないが、ちゃんと足元はブーツを履いているというエピソードが、想像力をかきたてる。

 「至上の愛」は煙草の煙と白のタートルネックが素晴らしいアクセントとなり、もはや芸術。1975年という学生運動直後の退廃的な時代のにおいをも、ほのかに漂わせている。

心霊写真ならぬ心魂写真! LP「ビッグゲーム’79ヒデキ」「ビッグゲーム’80ヒデキ」

 豪雨と雷のなか歌い続けた伝説のライブを収めたLPは、ジャケットも神がかっている。特に’80の表面のジャケ写は、ヒデキの顔が映っていないのに彼の全魅力が爆発! 彼を包むオレンジの光はライトの色ではなく、オーラだという説が、あくまで私の中でではあるが、有力視されている。彼の魂とパッションがそのまま写り込んだ、心霊写真ならぬ心魂写真だ。