佐伯日菜子 1話ゲストのゆず・北川悠仁を「マサルくん」と呼んでいた意外な理由。ドラマ『エコエコアザラク』

AI要約

佐伯日菜子さんが映画版『ねらわれた学園』への出演経緯や『エコエコアザラク』との関わりを語る。

佐伯日菜子さんは、原作者の古賀新一さんやゲスト出演者との楽しい撮影エピソードを振り返る。

『エコエコアザラク』をきっかけに“ホラークイーン”として活躍し、大きな分岐点となった作品である。

佐伯日菜子 1話ゲストのゆず・北川悠仁を「マサルくん」と呼んでいた意外な理由。ドラマ『エコエコアザラク』

「円谷映像さん製作の映画版『ねらわれた学園』(’97年)で、高見沢みちる役のお仕事をいただいたときのこと。特撮と『エコエコアザラク』が大好きなウチの事務所の社長が、同じ円谷さんが手掛ける“エコエコ”の主人公・黒井ミサ役を探していることを聞きつけ、私を売り込んでくれたみたいです」

出演の経緯を語るのは、佐伯日菜子さん(47)だ。同作品が連続ドラマ初主演だったため不安もあったという。

「でも、原作者の古賀新一さんが、すごく楽しんでドラマをご覧になってくれていたことが支えになりました。よく撮影現場にもいらっしゃったんです。漫画のキャラクターは作者に似るなんて聞きますが、そのとおりのイメージで、すごく楽しい人。当時、パソコンを使ってご自身の作品をアニメ化していて、先生の作品愛を感じました」

ドラマは1話完結、2話完結などで構成されており、エピソードごとにゲストを迎える楽しみもあった。

「1話のゲストはゆずの北川悠仁くんでした。明るくて、かわいい青年という印象。まだデビュー前で『伊勢佐木町で歌っているんです』と言っていたのですが、まさか、あれほどのビッグアーティストになるなんて!」

当時はやっていた、うすた京介氏のギャグ漫画『すごいよ!!マサルさん』も話題になった。

「現場では、悠仁くんがよくマサルさんのモノマネをしていたものだから、悠仁くんのことを『マサルくん』と呼んだりしていました。学園ものは初めてで、同世代の共演者と一緒になる機会は少なかったので、楽しかったですね」

“なれない自分になれる”というのも、特撮の楽しさだったという。

「運動は苦手なのに、太ももからナイフを出して敵と戦う姿が、すごくかっこいい映像になっていたりするんです。苦労といえば、セリフ。瞬きをせずに、台本の1ページ半くらいある呪文を唱えるのはすごく大変。蚊が飛んできたり、目が乾いたりすると呪文を忘れそうに」

同作品を皮切りに、映画『らせん』では貞子役を演じるなど“ホラークイーン”として活躍。

「一時期、オファーがホラーだらけで“私の顔ってそんなに怖いの?”という葛藤もありましたが、海外のホラー作品のお仕事もあり、貴重な経験をしました。エコエコアザラクは、私の役者人生で、大きな分岐点となった作品ですね」

【PROFILE】

さえき・ひなこ

1977年、奈良県出身。1994年に16歳で映画デビュー、『エコエコアザラク』出演後は多くのホラー作品に出演し、90~00年代のJホラーブームのけん引役となった。