30年後に大出世? 宇宙刑事シリーズ唯一のレギュラー「大山小次郎」の隠された実力

AI要約

「宇宙刑事」シリーズのレギュラーキャラクターである大山小次郎の驚くべきキャリアの変遷について紹介されている。

小次郎は3つの作品に登場し、最終回まで宇宙刑事の存在を知らず、30年後の映画では銀河連邦警察のサポートを行うまでに成長していた。

他のヒーローシリーズのサポートキャラクターとは異なり、小次郎は元々知識がなく、宇宙刑事に事件解決のヒントを提供する役割を果たしていた。

30年後に大出世? 宇宙刑事シリーズ唯一のレギュラー「大山小次郎」の隠された実力

 1982年から始まった特撮ドラマ「宇宙刑事」シリーズは、『ギャバン』『シャリバン』『シャイダー』3部作があります。そのすべてに唯一レギュラー出演したキャラクターは、フリールポライターで、のちにペットショップオーナーになる「大山小次郎(演:鈴木正幸)」でした。

 そして驚いたのは、3作品の劇中では最後の最後まで、「宇宙刑事」や「銀河連邦警察」の存在を知らなかったはずの小次郎が、シリーズ終了後の約30年後に公開された映画『宇宙刑事シャイダー NEXT GENERATION』では、銀河連邦警察の捜査員となり二代目「ギャバン」のサポートを行うまでになっていたことです。なぜ、小次郎はここまで出世したのでしょうか。

 特撮シリーズのヒーローではないレギュラーキャラクターとして有名なのは、1971年『仮面ライダー』から1975年『仮面ライダーストロンガー』まで出演した「立花藤兵衛」でしょう。彼は改造人間である事実や悪の秘密結社の陰謀など、事情を全部知ったうえでライダーたちをサポートします。

 しかし、小次郎は真逆です。銀河連邦警察や宇宙犯罪組織の存在は全く知らず、宇宙人を「マイフレンド」として「UFOちゃん」を追いかけているうちに、いつしか犯罪組織の悪巧みに巻き込まれて、毎回、宇宙刑事に助けられます。一見、足手まといのように見られますが、本人の知らないうちに宇宙刑事に事件解決のヒントを与えている、という重要な役回りでした。『シャイダー』ではペットショップの店番を、姪や下宿をさせていた「シャイダー」こと「沢村大」に任せて、自分はUFO研究にいそしんでいましす。

 しかし、3作にわたって宇宙刑事の間近にいながら、小次郎は『シャイダー』の最終回になっても宇宙刑事の正体を知らずじまいでした。

 ところが、2012年から「宇宙刑事シリーズ」生誕30周年を記念して公開された『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』から始まった『宇宙刑事 NEXT GENERATION』シリーズでは、自らが創設した「大山エネルギー研究所」の所長を経て、銀河連邦警察のサイバー犯罪捜査官として活躍しています。