「ドラゴンボール」感動の再会シーン 孫悟空が子どもらしく号泣した“じいちゃん”とまさかの対面劇

AI要約

「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空は、涙を見せる場面もある。最初の涙は少年時代、悟空の祖父である孫悟飯との再会だった。

1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、11年間にわたって鳥山明の漫画が原作となっている。

悟空は仮面男との戦いで苦戦し、弱点であるしっぽを掴まれるが、その正体が亡くなった祖父・孫悟飯であることを知る。

「ドラゴンボール」感動の再会シーン 孫悟空が子どもらしく号泣した“じいちゃん”とまさかの対面劇

 「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空(CV:野沢雅子)は無邪気に笑っているか、敵に対して怒っているか、どちらかのイメージが強いだろう。そんな悟空も実は何度か涙を見せている。シリーズで最初に涙を流したのは少年時代、ある人物と戦ったときだった。

 1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が秋に放送予定となっている。

 7つめのドラゴンボールがどうしても見つからず、悟空たちは占いババ(CV:滝口順平)のもとを訪れた。在り処を占ってもらうための条件は、5人の戦士たちを倒すこと。悟空は最後の5人目である強敵、仮面男と戦うことになった。

 悟空は試合を優勢に進めるが、仮面男に弱点であるしっぽを掴まれると、体に力が入らなくなってしまった。これを見た亀仙人(CV:宮内幸平)は悟空の弱点を知っている仮面男の正体を見抜き、「あやつは悟空の死んだ祖父、孫悟飯なのじゃ」と叫んだ。

 孫悟飯といえば、ほとんどの人が悟空の息子の悟飯(CV:野沢雅子)を思い浮かべるかもしれないが、実はその名は悟空の祖父からとったもの。孫悟飯というのは悟空の祖父の名前だ。悟飯(CV:阪脩)に“しっぽのある小僧が訪ねてくることがあったら教えてほしい”と頼まれていた占いババは、最後の5人目として孫悟飯をあの世から呼び寄せていたのだった。

 想像以上の強さに成長していた悟空に苦戦を強いられながらも、弱点であるしっぽを掴んで形勢を逆転した悟飯。しかし、しっぽを握って悟空を振り回していたところ、やりすぎてしっぽがちぎれてしまう。痛がる悟空だったが、これで弱点がなくなったことに。すると悟飯は「わしの負けじゃ」と降参を宣言した。

 きょとんとする悟空に祖父・悟飯は「悟空、強うなったのう。ようここまで修行した。じゃが弱点のシッポを鍛えるのは怠ったようじゃのう。注意しておいたはずじゃが……」と言葉をかける。そしてお面を外すと、それを見た悟空は「まさか……まさか……!!」とようやく自分が戦っていた相手に気づいたのだった。「じいちゃん!」と嬉しそうに悟飯に抱きつき、「じいちゃん、会いたかったよ」と人目をはばからず大号泣する姿は普通の子供そのものだった。

 感動の再会に「あらら、孫くんが泣くなんて……」とブルマも目を潤ませる。一瞬で“孫と祖父”に戻り、悟飯の胸で泣きじゃくる悟空の姿は、今見ても涙なしでは見られないシーンだ。

(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション