末澤誠也「しんどさもあってよかったな、って」 30歳の誕生日をリミットと決めていた

AI要約

30歳の誕生日を迎えたAぇ! groupの末澤誠也さんが、デビューまでの苦労や30代への思いを語る。

15年以上に渡る努力が実を結び、運も実力も必要だという考えを持つ末澤誠也。

30歳を区切りと決め、諦めずに頑張ってきた末澤誠也の強い意志や挑戦を紐解いていく。

末澤誠也「しんどさもあってよかったな、って」 30歳の誕生日をリミットと決めていた

 8月24日、自身が区切りと決めていたという30歳の誕生日を迎えたAぇ! groupの末澤誠也さん。デビューまでと30代への思いを語った。AERA 2024年9月2日号の記事より。

*  *  *

【前編はこちら】末澤誠也「一目惚れはしないタイプ」 ミュージカル出演で心身ともに太く成長

ミュージカル「三銃士」でダルタニャン役を務める末澤誠也の歌うフレーズには、「たとえ打ちのめされても正義は必ず生きている」「諦めなければその日は来る」という歌もあるが、「来ると信じたいですけどね、そんな甘い世界ではないなと思います(笑)。諦めが肝心なときもありますから」と、少々意外な答えが返ってきた。入所から15年以上、苦労人と呼ばれながら、努力を続けてきた末澤。今年5月、ついにデビューという日が来たが、それも「運ですね」と言う。「いろんな運が、よかったと思います。運も実力ですから」

■諦めんな、とは言わない

 仕事がほとんどなかった20歳のころ、事務所をやめる意思をマネージャーに伝えたことがある。3月のデビュー発表でも「やめんでよかった」と口にしていたとおり、あのとき諦めなくてよかった、という気持ちは「ありますよ。ありますけど、でも、俺は後輩には、ずっと諦めんな、とは言わないかもしれないです。時に諦めることも大事なんで」。

 一昨年、「30までにデビューできなかったら考える」と口にしていたのも、その考えに基づいてのことだろうか。

「そうです。じゃないと、だらだら続けちゃう気がしたので。でも別に、ここ数年デビューできていないからやめるとかじゃなくて、24のときにはもう決めてた。だからAぇを結成したときにはもう自分のリミットを30って決めてて、それまでにデビューできへんかったらやめるって、メンバーには伝えてました」

 30歳という年齢は、「区切りじゃないですか、シンプルに。それだけの話です」。

■しんどかったことがあっても、後悔したことがない

 もちろん、諦めずに頑張ってきたことも紛れもない事実だ。そんなとき、どうやって乗り越えてきたのだろう。

「気合?(笑)。ま、でも、いままで、しんどかったことがあっても、のちのち後悔したことがない。なんか、そのしんどさもあってよかったな、って思うことが大半なんです。だから、そんときはしんどいけど、まあまあまあ、のちのち、って思ってます。でも、あんまりないですけどね、しんど、って思うこと」