生田絵梨花、“完璧”目指す役作り封印 新米教師役に体当たりで飛び込む『素晴らしき哉、先生!』

AI要約

生田絵梨花が現在主演するドラマ『素晴らしき哉、先生!』について、不本意な担任教師が成長していく物語であり、登場人物の人間性や葛藤がリアルに描かれている。

作品が描く家族や職場の複雑な関係性や、登場人物の葛藤が共感を呼び、視聴者に安心感や共感を与える要素がある。

生徒役や教師役としての課題や演技に取り組む中で、主人公の人間らしさや教師の存在感を表現する難しさについても触れられている。

生田絵梨花、“完璧”目指す役作り封印 新米教師役に体当たりで飛び込む『素晴らしき哉、先生!』

ミュージカルでの活躍はもちろん、最近はドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)などの映像作品でも、見る人の印象に残る重要な役どころを演じ、女優としての幅を広げている生田絵梨花。現在放送中のABCテレビ・テレビ朝日系ドラマ『素晴らしき哉、先生!』(毎週日曜22:00~)では、地上波連続ドラマ初主演を飾っている。

今作は、不本意にも担任を持たされ、辞め時を逸してしまった2年目の高校教師・笹岡りおが、なんだかんだ生徒のために奮闘を続ける中で人間として変ぼうを遂げていく成長物語。感情表現豊かなりおについて「これまでとは違うアプローチ」で挑んでいるという生田に、今作の魅力や学生時代の思い出を聞いた。

■完璧ではない主人公で安心感与えたい

――今作の魅力に感じたところを教えてください。

題材は教師ですが、家族の物語も描かれていて、教師の方はもちろん、どんな方にも共感できる作品になっているところです。たとえば親や誰かの上司、先輩という立場の方であれば、一人の人間としての姿と、子ども、後輩や部下の前で見せる姿、どっちが本当の自分で、どうあるべきか、葛藤することがあると思います。りおも一人の人間として、教師として揺れ動きながら、決して完璧ではなく弱さを抱えて、迷いながら奮闘していて。そんな姿を見て、自分と同じだと安心したり、立ち上がるきっかけにしていただけたら、すごくうれしいです。

■先生の威厳や存在感の出し方が課題

――教師という職業への、イメージの変化はありましたか。

教師といえば、お手本であり、人格者というイメージがありました。でも今回りおを演じているうち、生徒が不安にならないように、生徒の支えになれるように堂々と教壇に立っているように見える教師も、悩んでいるし傷ついているし、改めて一人の人間なんだと実感しました。

――教師役を演じるにあたって、難しいと感じているところを教えてください。

生徒役の方と歩きながら話すシーンがあったのですが、撮影後にモニターを見たら、先生の威厳が1ミリもなくて!(笑)

――いやいや! でも、年齢があまり変わらないキャストの方もいらっしゃいますもんね。

そこがりおの新米教師ぶりとリンクしているとは思うのですが、教師らしい存在感を出せるかどうかは、課題だなと感じました。