『南くんが恋人!?』第5話は南くんがラストで消える伏線? “もう死んでいる”可能性も

AI要約

ちよみと南くんの地元で夏祭りが開催され、楽しいはずの出来事が切ないものへと変わる。

ちよみがひったくりに遭遇し、自分と同じサイズの早苗と出会った南くん。小さくなるという経験を通じて互いの苦労や喜びを共有する。

南くんは香苗との別れや「小さくなる理由」について知り、ちよみとの日々を切なく思いながらも過ごす。

夏祭りで南くんの運命が明らかになり、香苗の消失に直面。南くんもいつか消えてしまうかもしれない自覚を強く持つ。

信太郎がちよみと南くんの秘密を知って動揺する中、南くんの消える可能性についての不安が広がる。

南くんとちよみの関係が揺らぎ始め、南くんの消失が迫る。ちよみの心を支える南くんの存在がいかに大切かがより際立ち、切ない展開が予想される。

『南くんが恋人!?』第5話は南くんがラストで消える伏線? “もう死んでいる”可能性も

 ちよみ(飯沼愛)と南くん(八木勇征)の地元で夏祭りが開催された『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)第5話。楽しいはずの出来事が、あることをきっかけに切ないものへと変わった。

 ちよみがひったくりに遭い、バックとともに投げ捨てられた先で自分と同じサイズの女性・早苗(国仲涼子)と出会った南くん。そのまま彼氏さん(脇知弘)の家に案内された南くんは、手のひらサイズになって経験した出来事について早苗と語り合う。

 お互い初めて同じ境遇の人に出会えたこともあり、話は大盛り上がり。自分がいないバスケ部の試合を見たことで早く戻りたい気持ちが高まっていた南くんだが、早苗と話すうちに小さくなって味わった苦労もあれば、喜びもあったことに気づくのだった。

 それは、ちよみのずっとそばにいて、初めての経験を一緒にできたこと。その後、投げ捨てられた場所に戻った南くんは泥だらけになりながら自分を探していたちよみと再会を果たす。大切な人を失う怖さで心が壊れそうになるちよみを、南くんは優しく励ました。

 そんな矢先、ちよみと南くんがポスターのイメージモデルになった地元の夏祭りが開催されることに。小さい頃から毎年2人で参加していた夏祭りへの思い入れが人一倍強い南くん。ちよみの弟・拓真(番家天嵩)にとっても夏祭りは特別なもので、信太郎(武田真治)と楓(木村佳乃)が再婚した当初、複雑な思いもあってか暴れてばかりいた拓真はちよみに無理やりお祭りに連れて行かれた。

 そこで初めて出会った南くんに、「(ちよみと結婚したら)お前はいつか俺の弟になる」と受け入れてもらった拓真。ちよみの家族にとって、南くんがいかに大切な存在であるかが伺えるエピソードだ。そしてみんな、夏祭りには南くんは必ず帰ってくると信じていた。

 そのことに複雑な心境を抱きつつも、夏祭りまで穏やかな日々を過ごすちよみと南くん。ちよみは手芸部で南くん用の浴衣を作り、部員の目を盗んでキスをする。ちよみはもちろんのこと、南くんも以前より今の生活を楽しんでいるように見えた。それは早苗と話せたおかげで、小さくなって良かったことにも気づき、いつか元に戻れるまで存分にそれを味わおうとしているのだろうと思っていた。

 しかし、その本当の理由が夏祭りで明らかになる。夏祭りの会場で香苗の彼氏さんの姿を見つけた南くん。けれど、ポケットに香苗の姿はなく、南くんは彼女から言われたことを思い出す。香苗は小さくなった理由を、自分がもう死んでいるからだと考えていた。香苗もまた小さくなる直前に交通事故に遭っており、その瞬間、神様に怒ったのだという。そして、気づいたら小さくなっていて、かつて願っていたように彼氏さんと一緒にいる時間を得ることができた。だから、これは死ぬまでに神様がくれた猶予で、この暮らしも長くは続かないと予想していた香苗。その言葉通り、香苗が消えてしまっていた。

 信じたくない早苗の想像を聞いている南くんの頬に涙が伝う。いつか自分も消えてしまうかもしれないと思いながら、ちよみとの日々を過ごしていたのだとしたらあまりに切なすぎる。

 一方、信太郎はちよみがお人形の南くんではなく、本物の南くんと会話しているところを目撃してしまう。重大な秘密を握ってしまったプレッシャーに押しつぶされそうになるが、そんなに驚いていない自分を不思議がる信太郎。まさか、前世(1994年版『南くんは恋人』で武田は南くんを演じている)の記憶が…!? とワクワクしたが、よく考えてみたら同作は小さくなったちよみ(高橋由美子)が死んでしまう悲しいラストだった。これは、本作でも南くんがラストで消えてしまうという伏線なのだろうか。

 それは視聴者にとっても受け入れがたいことだが、何より心配なのはちよみのことだ。小さい頃は、自信がなくいつも楓の影に隠れてばかりいたというちよみ。南くんが愛されている自信を与えてくれたことで、今の明るくて元気なちよみが出来上がったと楓は語っていた。南くんがいなくなった時の動揺ぶりを見ても、いかに南くんの存在がちよみの安定剤になっているかが分かる。どうか勘違いでありますように。そして願わくば、ちよみと南くんの幸せが延々と続いてほしい。