ホスト役がハマりすぎ…「地面師たち」で強烈なインパクトを残した「樹木希林」“最後の弟子”とは

AI要約

Netflixドラマ「地面師たち」は、土地の所有者になりすまして金を騙し取る“地面師”を描いた話題の作品で、綾野剛、豊川悦司、ピエール瀧、小池栄子、北村一輝、染谷将太らが出演している。

原作は新庄耕の同名小説で、2017年の積水ハウス地面師詐欺事件をモデルにしており、リアリティのある恐ろしさが描かれている。

吉村界人がNo.1ホスト役として強烈な印象を残しており、樹木希林の“最後の愛弟子”としても知られている。

ホスト役がハマりすぎ…「地面師たち」で強烈なインパクトを残した「樹木希林」“最後の弟子”とは

 7月25日に配信がスタートして以来、話題沸騰のNetflixドラマ「地面師たち」。他人の土地の所有者になりすまして金を騙し取る“地面師”を演じるのは、綾野剛、豊川悦司、ピエール瀧、小池栄子、北村一輝、染谷将太……といった面々。地面師集団の怪しさ満点のキャスティングもこのドラマの魅力のひとつだが、本筋とはちょっと離れたホスト役が強い印象を残している。

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 原作は新庄耕の同名小説で、2017年に起きた積水ハウス地面師詐欺事件をモデルにしている。それだけにリアリティのある恐ろしさをまとったドラマになっている。民放プロデューサーは言う。

「地面師集団はもちろんですが、それ以外のキャストで目を引いたのは、東京・高輪の一等地に広大な土地を所有する女性住職が通い詰めるホストクラブのNo.1ホストを演じた吉村界人(31)です。とにかく演技がハマリすぎて、メインキャストより強烈な印象を残したと業界でも評判です」

 吉村は18年に亡くなった女優・樹木希林の“最後の愛弟子”として話題になったことがある。

「同年に公開された映画『モリのいる場所』(主演・山崎努)で希林さんと共演した際に、『君に懸けてるから、私は』『そのままやってね』と言わしめた実力の持ち主です」

 樹木からは「若い時のジュリー(沢田研二)に似てるわ」とも言われ、撮影現場で「ジュリー」と呼ばれていたとか。かつて樹木がドラマ「寺内貫太郎一家」(TBS)で演じた婆ちゃんが、身悶えながら「ジュ~リィ~!」と叫んでいたのを思い出した方もいるだろう。とにかく、エラい気に入られようだ。

「この年は、『モリのいる場所』はじめ『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』などの映画に立て続けに出演し、TAMA映画賞最優秀新進男優賞を受賞しました」

 吉村が俳優を目指したのは、とにかく映画が好きだったからだという。大学を中退して家に籠もっていた時期に、舞台や映画のワークショップやオーディションに応募するようになる。

「13年9月、松田優作さんの妻・松田美由紀さんが社長を務める芸能事務所『オフィス作』が初のワークショップオーディションを開催すると聞いてエントリーし、500名以上の応募者の中から選ばれました。だからといって、映画だけに出たいというわけではなかったと思います。あそこは優作さんの息子である龍平さんと翔太さんが中心の事務所だと聞きますから、テレビへの売り込みは二の次になっていたのかもしれません」

 19年、オフィス作からエヴァーグリーン・エンタテイメントに移籍した。