推し活がはらむ闇も! ? 推し活のリアルを描いた、少しホラーな物語『コレクターズ・ハイ』
昨年、「もぬけの考察」で群像新人文学賞を受賞した村雲菜月さんの初受賞作『コレクターズ・ハイ』は、推し活のリアルを描いた物語である。
主人公の三川は人気キャラクターのコレクターであり、執着が暴走した結果、不穏な展開が描かれる。
推し活にまつわる闇や、自己認識と他者観察のズレをテーマにしており、物語は推し活と仕事のジレンマも描かれる。
三川の推し活がもたらす心理描写や人間関係の描写は臨場感があり、読者を引き込む。
ストーリーの結末では、三川が自らと他者への認識の乖離に気づく展開が描かれる。
読者は、推し活だけでなく自己認識について考えさせられる。
共感必至&少しホラーな推し活物語『コレクターズ・ハイ』は、推し活の楽しさだけでなく、その闇や葛藤も描かれており、読者に新たな視点を与えてくれる。
推し活と仕事の両立をする女性読者にも共感を呼ぶ一冊である。