フワちゃんの不適切投稿「侮辱罪に問われる可能性がある」 若狭勝氏が指摘

AI要約

元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が、最近話題となっている誹謗中傷の問題について解説。女子柔道の阿部詩への批判とフワちゃんの不適切投稿を比較し、犯罪性について詳細に考察。

阿部への誹謗中傷は犯罪に当たらないと若狭氏は指摘。一方、フワちゃんの投稿は侮辱罪に問われる可能性があると警告。

フワちゃんの投稿は度が過ぎており、誹謗中傷の悪質な部類に属し、侮辱罪に問われる可能性があるという。若狭氏はその行為を許される範囲を超えていると述べた。

フワちゃんの不適切投稿「侮辱罪に問われる可能性がある」 若狭勝氏が指摘

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏が10日、ユーチューブチャンネル「弁護士 若狭勝のニュース塾」を更新。最近話題となっている誹謗中傷の問題について、女子柔道の阿部詩への批判とフワちゃんの不適切投稿を比較して解説した。

 パリ五輪柔道女子52キロ級2回戦で敗退し、号泣した阿部詩に対しては「みっともない」「相手への礼儀に欠ける」「柔道家としてどうかと思う」など、ネットに批判する書き込みが殺到した。一方フワちゃんは、やす子がX(旧ツイッター)に「やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす」とポストしたところ、「おまえは偉くないので…」などと不適切な投稿をして問題となった。

 若狭氏は、阿部に対する誹謗中傷は「名誉毀損罪とか侮辱罪という犯罪を構成するということはないと思います」。一方、フワちゃんのやす子への投稿は「少なくとも侮辱罪という刑法の犯罪に問われる可能性があると思います」と指摘した。

 阿部への誹謗中傷は犯罪に当たらないことについて、若狭氏は「誹謗中傷に一見思えても、その人の、例えば自らの考え、あるいは単なる批評、批判というようなことだと、それが仮に人の悪口に当たったとしても、そういう誹謗中傷として大きな問題になったりとか名誉毀損罪に問われるっていうことはない」と説明した。

 一方、フワちゃんの投稿は、自分の意見や主張、批判ではないと指摘。投稿した内容は「あまりにも度が過ぎている。単なる度が過ぎるというよりもさらに、量的っていうよりも質的に許されない。おそらく指摘したことが事実でないことは分かる」と話した。

 そのためフワちゃんの投稿は「誹謗中傷の悪質な部類ですし、場合によっては侮辱罪にも問われる」と説明。フワちゃんはもともと「無礼なキャラクター」がウリで、今回もそのキャラとしてやったと考えられるが、若狭氏は「やはり許される範ちゅうを超えている」と指摘した。