『クライマキナ』1周年。機械少女が“本物の人間”を目指すダークな世界観で彩られたアクション。よりいい装備を求めるハックアンドスラッシュ要素もハマる【今日は何の日?】

AI要約

『クライマキナ/CRYMACHINA』は林風肖氏によるアクションRPGで、人類滅亡後の未来を舞台にした物語。

主人公は人間ではないと告げられ、本物の人間を目指して戦う機械の少女たちとの物語が展開。

戦闘は爽快感があり、成長要素や遊び要素が豊富で楽しさを提供。林氏の他のプロジェクトも期待されている。

『クライマキナ』1周年。機械少女が“本物の人間”を目指すダークな世界観で彩られたアクション。よりいい装備を求めるハックアンドスラッシュ要素もハマる【今日は何の日?】

『CRYSTAR -クライスタ-』や『モナーク/Monark』の林風肖氏最新作

 2023年(令和5年)7月27日は、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)用ソフト『クライマキナ/CRYMACHINA』が発売された日。本日で発売から1周年を迎えました。

 本作は人類滅亡後の未来を舞台に、機械の少女たちが“本物の人間”となるために戦うアクションRPGで、プロデューサー兼ディレクターは『CRYSTAR -クライスタ-』や『モナーク/Monark』を制作した林風肖氏。林氏はシナリオも担当しており、『CRYSTAR -クライスタ-』のシナリオを手がけた久弥直樹氏もシナリオ監修として参加しています。

 『CRYSTAR -クライスタ-』とは別作品ですが、雰囲気が似ている部分もあって精神的系譜作とも呼べる作品です。本作は中盤に大きなどんでん返しがあり、『CRYSTAR -クライスタ-』とは異なる独自の魅力に溢れる内容になっています。とくに、中盤以降は驚きの連続で目が離せないので、ぜひ実際にプレイしてみてほしいところ。

 物語は、世の中に絶望した主人公のレーベンが病室で命を落とすところから始まります。レーベンが意識を取り戻すと、そこは病室ではなく2000年後の世界。レーベンはエノアという少女に出会い、自分が人間ではなく、エノアによって再生された人格データの“E.V.E”であることを告げられるのです。2000年後の世界は機械が秩序なく暴走しており、この暴走を止められるのは絶対神である人間だけ。そこでレーベンは本物の人間を目指す戦いに身を投じていくことになります。

 ダークな世界観が魅力となっている本作。しかし、E.V.Eの創造主であるエノアやE.V.Eの先輩であるミコトやアミといったキャラクターたちとの会話の中にはほっこり和むようなものも多く、とくに“お茶会”と呼ばれるパートはキャラクターたちの個性や背景に触れることができます。SFなので専門用語も多いですが、“お茶会”のパートは日常会話が中心で理解しやすいので、キャラクターたちに感情移入できる作りになっています。

 戦闘は爽快感溢れ、回避やパリィといった行動が重要に。レーベン、ミコト、アミの3人を操作でき、それぞれのキャラクターごとに異なる武器や眷属機と呼ばれる装備がセット可能。眷属機は遠距離攻撃や敵の攻撃力を下げるものなど多彩なものが存在し、プレイスタイルに合わせた遊びかたができます。

 武器に装着できる強化カートリッジや、頭・体・腰に装着可能な人格強化データなど成長要素が満載。“サブネットワーク”で強力な武器や眷属機を集めるハックアンドスラッシュ要素もあり、やり込むことができます。

 初期は不具合もありましたが、細かいアップデートを重ねて現在は遊びやすくなっています。難易度選択もあり、物語中心で楽しみたい人も問題なく遊べるので手に取ってもらいたいですね。

 なお、林氏はフリューの新規ゲームレーベルであるStudio Lalalaの代表として、KAMITSUBAKI STUDIOのリズムゲーム『神椿市建設中。』と、声優の小岩井ことりさんと共同プロデュースしている『けものティータイム』を開発中。『クライマキナ/CRYMACHINA』が気に入った人はこれらのタイトルもぜひ楽しみに待ちましょう。