「涼しくなることはない」大地真央、愛猫にサマーカットを施すも、獣医師が指摘する“病気”のリスク

AI要約

大地真央が愛猫のサマーカットに関するコメントをしている。

ペットの毛を刈ることにはメリットもあるが、注意が必要だ。

獣医師からは、サマーカットはあまり必要性を感じないという意見がある。

「涼しくなることはない」大地真央、愛猫にサマーカットを施すも、獣医師が指摘する“病気”のリスク

《きのうサマーカットしました ホワイトライオンみたいだって?》

 と、愛猫・ブリュレになり代わってインスタでコメントをした大地真央(68)。確かにその猫の姿は、たてがみを纏ったライオンのよう……。

 現在、犬や猫の飼い主たちの間でペットの毛を刈る“サマーカット”が定着してきているという。

《これでなつをのりきるぞー》

 と、大地はブリュレを抱きながら満面の笑みを浮かべているが、実際のところ毛を刈ることはペットに対してどんな影響があるのだろう?

「例えば、皮膚病を患っている場合、シャンプー療法で頻繁に洗う必要があったりすると、そのお手入れがしやすくなるというメリットはありますね」

 と話すのは、皮膚と耳が専門の『ヒフカフェ動物病院 多摩川』の小林真也院長。特に長毛系の犬や猫だと体を洗った際、ドライの時間もかかる。その手間を軽減するということでは飼い主にとって魅力だろう。

 また大地がコメントしたように、これからの暑い季節に“毛皮”で全身を包んでいるペットからすれば、その毛を刈ることで快適になると思えるのだが─。

「毛を刈ったからといって、涼しくなるということはあまりないと思います」

 と小林院長は話し、こう続ける。

「逆に外を散歩するなどの際、紫外線や強い日光を感じやすくなると思います。動物は体から発汗することができないので、外気温と皮膚の間に毛のクッションがないと皮膚の温度が高まりやすい。見た目は涼しそうですけどね」(小林院長、以下同)

 涼しいどころか、ペットに対してダメージになる可能性もあるというのだ。それ以外の弊害についても、

「毛を刈った後、被毛が生えてこなくなる『毛刈り後脱毛症』という病気にかかる可能性もあります。トイプードルなど、刈っていかないと毛が伸びてしまう犬種は問題ないのですが、毛の長さが一定の犬種、例えば柴犬やポメラニアンといった犬はそのまま毛が伸びてこなくなることもあります」

 獣医師という立場から“サマーカット”はどう見えているのか?

「皮膚病などの治療目的以外、刈る必要性はあまり感じませんね。ケースによっては先ほどお話しした脱毛症もそうですし、これからの季節、熱中症といった病気を引き起こすリスクがゼロではないので。医師からサマーカットを提案することは、あまりないと思います」

 唯一、メリットを感じる皮膚病の治療についても、

「毛を刈るよりも定期的にシャンプーをするなど、スキンケアをしてあげるほうが皮膚の衛生面ではいいですね」

 とのこと。“サマーカット”という言葉から、「暑い夏をペットが快適に過ごせる」ということを連想してしまうが、実はそうではなさそう。毛を刈られたブリュレが、心なしか悲しい顔をしているように見えるのは、気のせい!?