「生きててよかった」「悲惨な過去が救われた」『ワンピ』涙を誘った伏線回収

AI要約

最終章に入った『ONE PIECE』では、謎や伏線が回収され、くまとサウロの伏線回収が注目を集めている。

くまの過去が明かされ、彼がルフィを支える理由や本心が描かれ、ストーリーが深まる。

サウロの生存が判明し、ロビンとの再会が期待される展開にファンが盛り上がっている。

「生きててよかった」「悲惨な過去が救われた」『ワンピ』涙を誘った伏線回収

 最終章に入った『ONE PIECE(ワンピース)』では、長年の謎や伏線が回収され、衝撃の展開が続いています。なかでも「麦わらの一味」と深い縁があるキャラクターの伏線回収は、ファンからも注目されており、涙なしでは語れないエピソードも含まれています。

※この記事では『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の内容に触れています。ご了承の上お読みください。

●バーソロミュー・くま

 元「王下七武海」で、「革命軍」のひとり「バーソロミュー・くま」は、麦わらの一味が再集結するまでの2年間、彼らの乗る「サウザンド・サニー号」を守り続けていた恩人です。また、くまは政府側でありながら「麦わらの一味」の窮地を救うなど、謎に満ちた存在でした。ファンの間では彼に対する関心の声も多く、くまがルフィを目にかけていたのは「同志であるドラゴンの息子だからか」「ドラゴンに頼まれたのか」などの考察も飛び交いました。

 それでも「ワノ国編」完結までは、くまの心情が描かれることはなく、麦わらの一味を手助けする動機も不明なままでした。そして、原作第1102話で描かれたくまの過去で、第484話で麦わらの一味と初めて接触したときの回想がくまの視点で語られました。

「天竜人」の奴隷をしていた過去を持つくまは、「世界政府」に立ち向かうルフィの行動に心を動かされ、麦わらの一味に希望を見出していたのです。

 また、第513話で「シャボンディ諸島」で敵のフリをしていたくまの手により、仲間が次々と姿を消し「仲間一人も…!!! 救えないっ……!!!!」と泣き叫ぶルフィに対して、くまは回想シーンで「そんな事はない…!!」「お前はいつか世界を救う男だ」と心の声で語りかけていました。

 初登場から600話を超えて明かされたくまの本心にSNS上では「初登場時から温め続けてたと思うと鳥肌」「シャボンディ諸島の一件の絶望感が覆された」などの声が見られ、ストーリー性がより深まるかたちで伏線が回収されました。

●ハグワール・D・サウロ

 最終章にて「生存説」の伏線が回収されたのが、元「海軍中将」の巨人族で、「ニコ・ロビン」の命の恩人である「ハグワール・D・サウロ」です。サウロは第397話で、ロビンの故郷「オハラ」が海軍による無差別攻撃「バスターコール」を受けた際に彼女を逃し、その罪で当時中将だった「青キジ」こと「クザン」に氷漬けにされ、死亡したと思われていました。

 しかし、第1066話で「Dr.ベガパンク」によって「数名の巨人族がオハラに残された文献を泉から引き上げていた」「その巨人族を率いていたのは全身包帯だらけの男」と明かされ、サウロの生存がほのめかされます。そして第1114話で、ベガパンクの世界放送を聴く登場人物たちが描かれた際に、「デレシシシ」とサウロの特徴的な笑い方と後ろ姿のひとコマがあり、生存が確定しました。

 生存が判明する前にも、ファンの間では作中の何気ないシーンが、サウロ生存の伏線ではないか、とうわさされていたこともあります。たとえば、第535話で海底監獄「インペルダウン」のLEVEL5「極寒地獄」が描かれた際、氷漬けになった囚人を目にしたもうひとりの囚人が「未来へ冷凍保存されたか」という言葉を発していた場面がそのひとつです。その囚人の意味深な発言に「サウロが未来で登場することを暗示しているのでは」といわれていました。

 そのように以前からうわさのあったサウロが、700話以上をまたいで生存が判明したことについて、ネット上では「ロビンの悲惨な過去が救われた」「サウロが生きててうれしいし、クザンの株も上がった」などと盛り上がりました。今後のロビンとの再会を期待せずにいられません。