星野スミレと伊藤翼…どっち派?主人公以上に魅力的!国民的アニメ「作品内スター」

　子ども向け人気アニメには、作中で子どもや大人を魅了する「スターキャラ」が登場することも少なくない。現実の世界にもいるアイドルやヒーローのように、皆を夢中にさせる存在だ。

　そんな作中のスターキャラたちは、どれも個性的で目を引く。そのため、作中の人々だけではなく、現実世界の視聴者にとっても記憶に残る存在となっているのだ。

　しかも、中にはそのキャラを中心とする回ができてしまったり、別の作品にも登場したりと活躍の幅を広げている場合も。今回は、そんな“作品内に登場するスターキャラ”を紹介していきたい。

　まずは、藤子・F・不二雄さんによる『ドラえもん』（小学館）に登場する星野スミレから紹介しよう。星野スミレという名前を聞くと、どちらかというと『パーマン』のほうを思い浮かべる人が多いかもしれない。それもそのはず、『パーマン』ではパーマン3号のパー子としてスミレが活躍していたからだ。

『パーマン』でのスミレは主人公の須羽ミツ夫と同年代だが、美少女アイドルとしてテレビに引っ張りだこの存在であり休む暇もない。そんな忙しい合間にヒーロー活動もするという、かなりハードな生活を送る小学生である。

　そして『ドラえもん』では、そんなスミレが成長した姿で登場し、映画などで活躍するスター女優となっていた。『パーマン』と『ドラえもん』の作品上の時系列は定かではないが、同一人物とみて間違いはなさそうだ。

『ドラえもん』には他にもスターキャラがいて、それが伊藤翼である。彼女はトップアイドルで、ドラえもんがグッズをせっせと集め、スネ夫がファンクラブの幹部を務めるほどだ。

　どちらもスターとしてテレビの中だけの存在に留まらず、甲乙つけがたいほどの輝きを放っている。メインキャラとの絡みなどもあるので、登場回を探してみるのも面白いかもしれない。

　同じく国民的アニメとなっている臼井儀人さんによる『クレヨンしんちゃん』（双葉社）に登場するアクション仮面も、かなりのスターキャラといえるだろう。しんちゃんたちが夢中になっているアクション仮面は、作中でのテレビ放送だけではなく、グッズ販売や握手会などでも登場する。

 　そのため、アクション仮面がメインのような回もあり、もはや準レギュラーキャラといってもよいレベルだ。特に映画『アクション仮面VSハイグレ魔王』と『嵐を呼ぶジャングル』では、主役級の活躍をしている。『クレヨンしんちゃん』といえばアクション仮面というのが定着しているのだ。

　ちなみに、スピンオフ作品として、西脇だっとさんの作画による『アクション仮面』という漫画作品も存在している。

　そんなアクション仮面の活躍ばかりが目立ってしまうが、『クレヨンしんちゃん』には他にもカンタム・ロボやもえP、ぶりぶりざえもんといった人気キャラがいる。彼らもまた子ども心を鷲掴みにしているからすごい……。