この夏、アプリでサクッと自分だけの動画を作ろう! 最新GoProを持ってリゾートに行ってみた

AI要約

『GoPro HERO12 Black』を使用した1泊2日のリゾート旅の体験記。撮影・編集まで挑戦し、GoProの使い勝手の良さを体験。

GoPro HERO12 Blackの特徴や機能は、カメラネジ対応、バッテリー持続時間向上、手のひらに収まるコンパクトさなど多彩。

アクティビティでの撮影ではGoProのマウント豊富さや防水性、手ブレ補正機能の優秀さが活躍。様々な動画撮影が可能。

この夏、アプリでサクッと自分だけの動画を作ろう! 最新GoProを持ってリゾートに行ってみた

 『GoPro』と聞くと、YouTuberが使用していたりVlog動画を作成したりするのによく使われているイメージがある。なぜ動画クリエイターはみな『GoPro』を多用するのだろうか。今回は、1泊2日のリゾート旅で実際に『GoPro』を使い撮影・編集まで挑戦。『GoPro』の使い勝手の良さを素人ながら体験してみた。

・GoPro『HERO12 Black』

 今回持っていくのは、2023年9月13日に発売されたGoPro『HERO12 Black』(以下GoPro)だ。価格は62,800円(税込)で、追加アタッチメントとして使用した超広角レンズ『Maxレンズモジュラー2.0』は16,000円(税込)になる。

 旧モデルのGoPro『HERO11 Black』と大きく変化したところは、1/4インチカメラネジに対応できるようになったことだ。多くのカメラの三脚やアクセサリーには1/4インチカメラネジが使われているので、もしすでに所有している三脚やアクセサリーなどがあれば、GoProを取り付けることができる。

 また、課題だったバッテリーの持ちも改善。3K/60FPSなら70分、5.3K/30FPSなら1.5時間以上、1080p/30FPSなら2.5時間以上の連続撮影が可能と、旧モデルに比べると約2倍の時間録画ができるようになった。5.3Kは容量を少し圧迫するため、今回の旅では4Kで撮影をおこなった。

 今回筆者は初めてGoProを使用したのだが、50.8×71.8×33.6mmと手のひらにおさまるコンパクトさに驚いた。屋外で動きながら撮影する際にも、扱いやすいサイズ感だ。

 基本的な操作画面はなかなかシンプル。撮影画面から左右にスライドすると、タイムラプスや写真、ビデオなど撮影モードを切り替えることができる。下から上にスライドすると、撮影したデータが閲覧できるようになっている。逆に上から下にスライドすると、簡単な設定画面が表示される。画面左下の「W」のアイコンは画角の大きさの調整、右下のアイコンを押すと詳細設定に切り替わる。

 上からスワイプして設定画面を開くと、ずらっとさまざまなアイコンが表示される。うさぎのアイコンは「QuikCapture(クイックキャプチャー)」という機能で、電源オフの状態からでもシャッターボタンを押すだけで録画をスタートできる。今回の旅ではこまめに撮影をしていたので、QuikCaptureは常時オンにして持ち歩いていた。

 左上のアイコンは「ボイスコントロールコマンド」だ。写真や動画を撮りたいときにボタンを押さなくても音声で起動・撮影を開始させることができる。今回使用するGoPro「HERO12 Black」からはマイク付きのイヤホンをBluetoothでペアリングすることが可能になったので、これを利用して窓越しや車のなかからでも撮影を開始することができるようになったのだ。

 続いて詳細な設定画面を見ていこう。設定画面では、現状の撮影モードで調整する項目のみが表示されるのでわかりやすく、安心していろんな設定に変更して撮影することができた。

 また、8:7のアスペクト比で撮影できるのもうれしいポイントだ。8:7で撮影すると、縦向きでも横向きでも切り抜きができるという利点がある。YouTubeだけでなくInstagramやTikTokといったSNSにも動画を投稿するのであれば、画質が落ちない状態で縦向きの編集ができる機能は重宝するだろう。また、わざわざカメラを縦向きにしなくてもいいのも便利なポイントだ。とりあえず撮影をしておけば、あとから画像の向きを変えることができる。

・アクティブ撮影で活躍する機能

 では、実際にどんな機能があるのかをリゾート地で検証していきたい。今回訪れたのは冒険テーマパーク『ネスタリゾート神戸』だ。自然のなかでアクティビティを楽しみながら、ガンガンGoProを回していきたい。

 まずはプールで撮影開始。ここではGoProの“マウントの豊富さ”が活躍した。GoProのマウントはかなりの種類があり、自撮り棒のようなものから手首や足につけるもの、粘着テープで貼り付けるもの、三脚タイプから口にくわえるものまでありとあらゆる場所に取り付けられる。

 ウォータースライダーで使用したのは、手首に取り付けるハンドストラップ型のマウントだ。手で持つ必要がないため、GoProを付けっぱなしのままアクティビティを楽しむことができる。そのまま足首に取り付ければ、ひと味違った画角を撮影することができる。

 さらにGoPro『HERO12 Black』は水深10メートルまでの防水に対応しているので、プールの深さ程度なら気にせず使用することができる。GoProごと水のなかに投げ入れて撮影する、なんてこともできるのだ。

 水のアクティビティで撮影をして感じたのは、水飛沫の立体感が綺麗に残ることだ。防水である部分も含めて、GoProは水のアクティビティと相性がいい。

 ウォータースライダーのように動きが激しいアクティビティの場合では、「カメラ内水平維持機能」と「水平ロック機能」が活躍する。この機能のおかげで、どれだけめちゃくちゃな動きになっても水平の画角を維持してくれるのだ。

 ここでレンズを超広角POV撮影用レンズ『MAX レンズモジュラー2.0』に交換して、専用モードをONにしてみる。このレンズに換装すると、視野角177度という広画角で撮影をすることができるのだ。より迫力のある景色のPOV撮影をしたいときにおすすめだ。今回は『スカイ・ライン』というジップラインで使用してみた。

 超広角なため、自分がフレームインしているかどうかをあまり気にしなくてもいいのがありがたい。

 『MAX レンズモジュラー2.0』をつけたまま、さらに動きの激しい『マウンテンバギー』のアトラクションを撮影していく。ここで活躍するのが 「Gumby」というマウントだ。ゴムに覆われた太い針金のような形状をしたフレキシブルマウントで、形状を問わずどんなところにも巻きつけてGoProを固定することができる。『マウンテンバギー』では、後部のパイプと運転席に装着して撮影をおこなった。

 バギーの振動で手ブレが起きそうだと思われるかもしれないが、「Max HyperSmooth」という手ブレ補正機能が非常に優秀なので、超広角かつ安定した映像を収めることができる。

 また、『MAX レンズモジュラー2.0』を装着したまま専用モードをオフにすると魚眼レンズのような画角で撮ることもできる。超広角な画角を魚眼と標準タイプのどちらでも楽しむことができるのだ。このように、構図やアイデア次第で動画の幅が広がるのはGoProならではの魅力だろう。

 「GoPro TRIP」という文字になっているのがおわかりいただけるだろうか。こちらは「ライトペインティング」というモードで撮影した写真になる。GoProを三脚などに固定し、シャッタースピードを調整することで光源を線のように捉えることができる、いわゆる長時間露光用のモードだ。今回は携帯のライトのうえに指をかぶせて明るさを調整し、「GoPro TRIP」と参加者で一文字づつ書いた。光文字のほかにも、都会の車の動きや花火なども線上に撮影できる。こういった機能も、より独創的な動画を作るのに使えるポイントだろう。

 また、この撮影の際には「ボイスコントロールコマンド」が役に立った。離れた場所から撮影をスタートしたいときに、音声だけで操作できるのはとても便利だ。

・編集アプリ『Quik』で動画作りに挑戦 最初は“自動編集”から始めてみる

 素材が集まったら、1本の動画にするために編集に入る。「動画編集」と聞くと難しい操作が必要になると思っていたのだが、GoProが提供する『Quik』というアプリを使えば簡単に完成させることができた。

 『Quik』をインストールし、アカウントを作成。手持ちのGoProと連携させ、素材を取り込む(ワイヤレスでの転送も可能だ)。「スタジオ」のページに移行し、使いたい素材を選ぶとアプリが自動で動画を作成をしてくれる。そこまでこだわらずスピーディに完成させたいのであれば、自動編集で十分だろう。

 さらにこだわりたい部分があれば、細かい編集も簡単にできる。自動編集の場合はアプリがその動画のハイライトを自動で設定してくれるのだが、手動で使いたいシーンを追加したり、調節したりもできる。また、今回のような水のアクティビティでは、動きのある素材の部分だけスローモーションにするのもアクセントになっていいだろう。

 BGMも自動で設定してくれているが、これも好きなものに変更可能だ。なお、アプリで選べる音源はすべてフリー素材なので、権利関係を気にすること無くそのままSNSに投稿することができる。

 編集は想像以上に手軽で、自動編集で生成されたものをベースに、気になるところだけ手を加えれば筆者は満足するものとなった。

 ひととおり『Quik』で編集をしてみて感じたのは、素材は10秒から30秒の短尺でいろんなアングルがあった方が画が豊かになるということ。今回のような旅行でいえば、家から旅行先までの道中、アクティビティの合間のちょっとした休憩時間、乾杯の瞬間など、目玉のシーンだけでなくいろんなタイミングで撮影しておくのがおすすめだ。

 マウントの汎用性も高く、手軽に持ち運べるアクションカメラ『GoPro HERO12 Black』。1台持っておけば、スマホとはひと味違う思い出が残せるだろう。