『西園寺さんは家事をしない』主演の松本若菜…鰻屋の看板娘から40歳でGP帯ドラマ初主演の成功秘話

AI要約

松本若菜主演のドラマ『西園寺さんは家事をしない』がスタートし、主人公の西園寺一妃が家事をしない38歳のキャリアウーマンと周囲との奇妙な生活が描かれる。

松本若菜は遅咲きながら40歳でGP帯ドラマの主演を務め、演技力や美貌で注目を集めつつある。過去の活動やエピソードも話題となっている。

彼女のキャリアや魅力、登場作品からも新たな才能が感じられるため、今後の活躍が期待される。

『西園寺さんは家事をしない』主演の松本若菜…鰻屋の看板娘から40歳でGP帯ドラマ初主演の成功秘話

7月9日、松本若菜主演ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)がスタートした。主役の西園寺一妃(さいおんじ・いつき)を演じるのは、松本若菜だ。

アプリ制作会社でプロダクトマネジャーとして社内表彰もされる有能な西園寺は、タイトルどおり、家事をしない38歳の独身女性。アメリカ帰りの天才エンジニアで、年下のシングルファーザー、楠見俊直(『SixTONES』の松村北斗)と奇妙な隣人生活をスタートさせる。

初回放送後、SNSでは、《やっぱり松本さんの演技は面白い》《美人なのに、演技がうまくて嫌味が全くない》などと松本の演技が評価を得ていた。

「ついにGP帯(19~23時の時間帯)ドラマの主演の座を掴んだことに驚きました。彼女は今年で40歳ですから遅咲きと言えますが、もっと早く主演してもおかしくなかった。実力は以前から業界で高く評価されていましたから」(スポーツ紙芸能デスク)

松本が多くの視聴者に注目されるきっかけとなったのが’22年1月期の菅田将暉主演『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)だった。出演したのは、ラストの2話だけだったが、伊藤沙莉とバディを組む先輩刑事として、身体を張った演技を見せつけた。

「《この美人は誰だ?》とネットがおおいに沸きました。松本さんの魅力は、何といっても“アップで映える”美貌です。高校1年生のとき、故郷の鳥取・米子のショッピングセンターで、タレントで女優の奈美悦子さんと奈美さんの事務所の社長にスカウトされたというのも、松本さんの美貌に声をかけずにはいられなかったからだと聞きました。

そのときは芸能界入りには繋がりませんでしたが、高校を卒業して地元で就職した後、奈美さんの事務所に自ら電話をして芸能界入りを決意したそうです」(テレビ誌ライター)

上京したのは22歳。新宿の『ルミネtheよしもと』の近所の鰻屋でバイトをしながら演技のレッスンに通っていたというエピソードはよく知られている。

「若手芸人たちの間では“超美人の看板娘”として有名な存在だった。彼女目当てで、鰻屋さんに通う芸人も少なくなかったと聞きました。ドラマでちょくちょく彼女の姿が観られるようになると、『本当に鰻屋の、あの子なの?』と話題になったほどです」(前出・ライター)

’07年、『仮面ライダー電王』(テレビ朝日系)で女優デビューを果たすと、『腐女子彼女。』で映画初主演。映画『愚行録』では、「第39回ヨコハマ映画祭」で助演女優賞を受賞している。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に出演したのは’20年のことだった。そして、その名を多くの人に知られるようになったのが、『ミステリと言う勿れ』と同年の4月期ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)だった。

「松本さんは、土屋太鳳さんが演じた佐都の義姉で、尾上松也さんが演じた明人の妻役だったのですが“やんごとなき”人々である深山家の“長男の嫁”としての座を守るために、毎回オーバーな演技とトンチンカンにも聴こえかねないセリフを駆使しました。

この演技は視聴者にも大ウケで、松本さんの出演シーンは『松本劇場』と呼ばれたものです。SNSで松本さんばかりが話題になってしまったので、フジテレビのスタッフが『世間の反応が予想していた展開とは違う』などと、ちょっと慌てていたのも覚えています」(前出・ライター)

同年7月期にはテレビ東京系の深夜ドラマ『復讐の未亡人』への主演を果たす。亡き夫の職場に派遣社員として入り込み、PCスキルを活かし、次々とリベンジをしていく物語で、セクシーシーンも厭わなかった。

’22年には「Yahoo!検索大賞」俳優部門で1位を獲得。今年は「キリンビール」「明星食品」のテレビCMにも出演し、7月は『西園寺さん~』の番宣も兼ねて、情報番組『THE TIME,』(TBS系)のマンスリーレギュラーとして、安住紳一郎アナとトークを繰り広げている。

「『西園寺さん~』はコミカルなシーンもあれば、ほろりと泣けるシーンもあるし、キャリアウーマンとしてのカッコよさも描かれていて、地道にキャリアを重ねてきた40歳の松本さんにはピッタリな役。“美しすぎる顔芸”も見どころの一つだと思います」(ドラマ解説者)

いまもっとも注目の女優、松本若菜の新たな魅力に注目したいーー。