日本が舞台の人気ゲームが“炎上” 「アサシンクリード」制作会社が謝罪 他団体の著作物を無断使用

AI要約

フランスに本社を置くコンピュータゲームの開発・販売会社「ユービーアイソフト」は、11月15日発売予定の人気ゲーム「アサシン クリード シャドウズ」に無断で日本の団体の著作物を使用していたことを謝罪した。

「アサシン クリード シャドウズ」はステルスアクションゲームシリーズの最新作で、日本を舞台にした作品で、くのいち「奈緒江」と黒人・弥助が主人公として期待されていたが、日本の描写や歴史的正確性について批判が起こり、無断使用も明らかになった。

ユービーアイソフトは関ケ原古戦場おもてなし連合の旗を無断使用していたことを認め、謝罪をし、今後の使用を止めることを発表した。

日本が舞台の人気ゲームが“炎上” 「アサシンクリード」制作会社が謝罪 他団体の著作物を無断使用

 フランスに本社を置くコンピュータゲームの開発・販売会社「ユービーアイソフト」は9日、公式SNSを通じ、11月15日発売予定の人気ゲーム「アサシン クリード シャドウズ」の一部に無断で日本の団体の著作物を使用していたとして謝罪した。

 同作は、実在しないオリジナルキャラクターを主人公に、さまざまな時代や国で「アサシン」となり敵を暗殺していくステルスアクションゲームシリーズの最新作。最新作の舞台は日本で、架空のくのいち「奈緒江」と、戦国時代の日本に渡来し、織田信長に仕えた実在したとされる黒人・弥助が主人公となり、期待が高まっていた。

 6月に日本語吹替版ゲームプレイトレーラーが公開されたが、「日本の描写がめちゃくちゃ」「なんで打刀の帯刀が右なんですか?」と“炎上”状態に。また、「歴史的正確性と文化的敬意の欠如が深刻」として、発売中止を求めるオンライン署名活動にまで発展した。

 さらに、関ケ原の魅力向上を図るために2018年7月に結成した団体「関ケ原古戦場おもてなし連合・関ケ原鉄砲隊」の旗が、無断で使用されていたことが発覚。抗議する声が上がった。

 これらの声を受け、同社は「『アサシン クリード シャドウズ』に関するお知らせ」を発表。「公開済であるコンセプトアート2点に、関ケ原古戦場おもてなし連合『関ケ原鉄砲隊』の旗が無断で使用されているとのご指摘を受けております」と説明し「団体様には謝罪の機会を頂戴し、受け入れていただきました」と報告。

 「当該アートはコレクターズエディション内のアートブックに収録されることを除き、以降は新たな使用・配布等は行われません」と、アートブックには収録されたが今後は使用しないと報告し「本件に関しまして、深くお詫び申し上げます」と呼びかけた。