「ふつうっぽさが評価され」CMでブレイクした小野真弓「オーディションに落選続き」だった日々で見つけた自分の強み

AI要約

小野真弓さんは、ミュージカルに出たいという夢を持ち、オーディションを受けて芸能界入りを果たすきっかけをつかんだ。

落選が続き、普通で何をアピールすればいいかわからず悩む中、意外なCM出演のチャンスが訪れた。

熱心なマネージャーのサポートもあり、周囲と比べていたふつうっぽさが逆に魅力となり、成功への道を歩んでいる。

「ふつうっぽさが評価され」CMでブレイクした小野真弓「オーディションに落選続き」だった日々で見つけた自分の強み

3年、4年とオーディションに落ち続ける生活を送っていた小野真弓さん。周囲は美人やスタイルのいい人ばかりで、何をアピールすればいいか悩んでいたといいます。そんななか、いきなり話題となるCMに抜擢された理由は、小野さんの「ふつうっぽさ」でした。(全4回中の4回)

■「ミュージカルに出たい」が芸能界を目指すきっかけ

── 小野さんが芸能界に入ったきっかけを教えてください。

小野さん:小さいころから「いつかミュージカルや舞台に出演してみたい」と思っていました。でも、募集要項を見ると、だいたい「ダンス経験が1年以上」とあったんです。家の近所にはダンス教室などがなくて…。どこで習ったらいいの?という環境でした。

高校3年生のとき、たまたま読んでいたファッション雑誌に、現在の所属事務所であるサンミュージックの「新人タレントオーディション開催」という広告を見つけたんです。「オーディションに受かると1年間レッスン無料」とありました。芸能界に入りたい気持ちもありましたが、何よりも「これはダンスを習うチャンスだ!」と思い、受けてみたのが最初のきっかけです。

── その新人タレントオーディションを受けて合格したのが、デビューのきっかけだったんですね。

小野さん:じつはオーディションには落ちてしまったんです。でも、そのときに受付をしていたあるマネージャーさんが、私を見て「この子は絶対受かるだろう」と思ってくれたようです。ところが合格者リストには私の名前がありませんでした。その方が「気になるからもう一度呼びたい」と、上の人にかけ合ってくれて。後日、改めて声をかけていただきました。

■オーディションは不合格続き…悩んだ揚げ句に

── 芸能事務所に所属した当初は、どんな生活を送っていたのでしょうか?

小野さん:私を見出してくれたマネージャーさんは、すごく熱心に売りこんでくれたんです。学校帰りの私を連れて「うちの新人です」と、出版社やテレビ局などに挨拶回りをしてくれました。「こうやって顔を見せてアピールするのも仕事のひとつだから」と、いろんな会社に連れていってくれました。

── 本当に熱心なマネージャーさんだったんですね。

小野さん:そうなんです。ところが、なかなか芽が出なくて…。アルバイトをしながらオーディションを受ける生活を3、4年続けました。オーディションに落ちると、全否定されたみたいな気持ちになるんです。周囲はすごくきれいでスタイルもいい人ばかり。それに比べて私は本当に普通で、何をアピールしたらいいのかわからず途方に暮れていました。ときには「芸能の仕事は向いていないのかな。方向転換して違う仕事も考えないといけないのかもしれない」と思うこともありました。