『ラスト サムライ』 から約20年!真田広之のハリウッドでのキャリアを振り返り

AI要約

真田広之がハリウッドでのキャリアを振り返る。中学入学時から海外進出意識。最初は舞台で活躍し、名誉大英帝国勲章も受賞。その後『ラスト サムライ』に出演し、ロサンゼルスで活動。

売れっ子俳優になるまで、個性ある監督作品に出演しキャリアを築く。『上海の伯爵夫人』『最終目的地』などに出演、日本人役を演じた。

大作映画にも出演するが、興行的には成功しない作品も。『ラッシュアワー3』や『47RONIN』など、日本と縁のある映画にも出演。

『ラスト サムライ』 から約20年!真田広之のハリウッドでのキャリアを振り返り

 現在、戦国ドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が大ヒット配信中の真田広之。そのハリウッド進出作となったトム・クルーズ主演映画『ラスト サムライ』(2003)が、テレビ東京の映画番組「午後のロードショー」(毎週月曜~金曜)で、6月28日、午後0時45分から放送される。この映画から始まった、真田のハリウッドでのキャリアを振り返る。

 『ラスト サムライ』の前から、海外進出を意識していた真田。まず、彼が中学入学と同時に入団したジャパンアクションクラブ(JAC)の師・千葉真一さんが世界を目指しており、その姿勢に影響を受けたと語っている。しかし、最初の海外進出は、映画ではなく舞台。1998年に蜷川幸雄さんが演出した、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台「リア王」の道化役をオファーされ、唯一の日本人俳優として出演、2002年に名誉大英帝国勲章第五位(MBE)を授与された。また、真田主演の日本映画『たそがれ清兵衛』(2002)が第76回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネート。そして、2003年に公開されて大ヒットした『ラスト サムライ』への出演となり、その後、拠点をロサンゼルスに移す。

 しかし、当然ながら、すぐに売れっ子俳優になったわけではなく、まずは個性ある監督たちの作品に出演してキャリアを積むことになる。ジェームズ・アイヴォリー監督の『上海の伯爵夫人』(2005)や同監督の『最終目的地』(2009)、ダニー・ボイル監督の『サンシャイン 2057』(2007)に、日本人役で出演した。

 大作映画では、ジャッキー・チェンとクリス・タッカー共演、ブレット・ラトナー監督の『ラッシュアワー3』(2007)に、ジャッキー演じる主人公の幼なじみの日本人役で出演。続けて、日本と縁の深い大作映画2作、『マトリックス』(1999)のウォシャウスキー兄弟(当時)が日本のアニメを映画化した大作『スピード・レーサー』(2008)と、キアヌ・リーヴス主演で忠臣蔵をアレンジした映画『47RONIN』(2013)にも出演するが、興行的には大コケだった。