エレンの罪をともに背負うアルミンの覚悟…「進撃の巨人」完結編のアニオリシーンに集まったファンの高評価

AI要約

アニメ『進撃の巨人』の最終話が、原作と異なる展開で物議を醸す。エレンとアルミンの最後の話し合いが感動を呼び起こす。

アルミンの覚悟と友情、エレンの苦悩と救いに胸を打たれるファンが続出。アニメオリジナルの展開が評価される。

感動のシリーズ完結となった最終回は、視聴者に深い感慨と感動を与える内容となっている。

エレンの罪をともに背負うアルミンの覚悟…「進撃の巨人」完結編のアニオリシーンに集まったファンの高評価

 ここでアニメオリジナルをぶっこんでくるとは……そう驚いた視聴者も多かったことだろう。エレン・イェーガー(CV:梶裕貴)と、アルミン・アルレルト(CV:井上麻里奈)が“道”の中で最後の話し合いは原作と異なる展開となった。原作を知る視聴者は「このアニオリやばいな 良すぎる」「これはすごい 鳥肌たった」と胸を熱くした。

 アニメ『進撃の巨人』は「別冊少年マガジン」(講談社)で2021年4月9日発売の5月号まで連載していた諫山創氏による大ヒット漫画が原作。シリーズ累計発行部数は全世界で1億4000万部を突破している。アニメは2013年4月に「Season1」がスタートし、2017年4月期に「Season2」が、2018年7月期に「Season3」が放送。2020年12期に第4期である「The Final Season 」Part1が始まると、完結編となる「The Final Season完結編(後編)」が2023年11月に放送された。

 ミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)に対し、“自分が死んでも10年以上は引きずっていてほしい”という想いを吐露し、最終回にして最高に情けない姿を晒したエレン。「そこまでかっこ悪いことを言うとは……」と若干引き気味だったアルミンとのやりとりは、人間くさく愛おしさすら感じさせるワンシーンだった。

 生き残った人々が幸せに暮らせる世界にするために、人類の8割を踏み殺したことをエレンが明かすとこれまでとは雰囲気が一転する。アルミンは鬼気迫る勢いと表情でエレンを問い詰めた。エレンは何度試みても未来の記憶は寸分違わず変わらなかったと告げ、なぜこういう結末を迎えることになったかも理解したという。

 “自分が馬鹿だから”人類虐殺しか思いつかなかったと語るエレンに対し、アルミンは否定するでもなく「わかるよ」とエレンの考えに理解を示した。原作ではエレン一人が罪を背負い、それに対してアルミンが「ありがとう。僕たちのために殺戮者になってくれて」と口にした場面だったが、アニメ版ではアルミンはエレンに「これは僕たちがやったことだ。だから、これからはずっと、一緒だね」と優しく語りかける。「これから? どこで?」と戸惑うエレンに対し、アルミンは「あればだけど、地獄で。8割の人類を殺した罪を受けて苦しむんだ。2人で」と、罪を一緒に背負う覚悟であることを告げた。

 「これがエレンにとっての救いだったんだろうな…」「エレンにとって地獄を共に歩んでくれる友達は相当救いになっただろうな」など、原作とは異なりアルミンが見せた覚悟や、エレンとの抱擁、地獄での再会を約束する展開に胸を打たれたファンも多い。「ここでアニオリぶっ込んでくるかーイカしたセンスしてんな」「ここまで良いアニメオリジナルははじめて 諫山先生すごいわ これはすごい 鳥肌たった」など絶賛する声も多く見られた。

 2人だけの会話の時間が終わり、エレンの記憶操作で“道”で過ごした記憶を消されたアルミン。すべてが終わって目を覚まし、思い出した現在の結果に涙が止まらない。

(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会