松本幸四郎「全ての人間に見ていただきたい」上海国際映画祭で『鬼平犯科帳 血闘』舞台あいさつ

AI要約

歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)が中国・上海で行われた主演映画の舞台あいさつに登場。

上海国際映画祭でレッドカーペットを初めて歩き、温かい歓迎を受け喜びを表現。

観客の質問に対し、人間の交流を重視する日本の時代劇を世界にアピール。

松本幸四郎「全ての人間に見ていただきたい」上海国際映画祭で『鬼平犯科帳 血闘』舞台あいさつ

 歌舞伎俳優の松本幸四郎(51)が23日、中国・上海で行われた劇場版の主演映画「鬼平犯科帳 血闘」の「第26回上海国際映画祭(SIFF)」の舞台あいさつに登場した。

 同映画祭のフィルムパノラマ部門に公式招待され、14~23日にかけて上映。22日のクロージングカーペットで、海外でのレッドカーペットを初めて歩いた幸四郎は「ドキドキしましたが、皆の思いを背負って(レッドカーペットを)歩いているのだと一歩一歩踏みしめながら歩きました」と心境を語った。また、「生まれて初めてこの地(上海)を踏みましたけれwども、こんなに温かく優しく迎えてくださり、そして、おいしい食事がある場所はない」と幸四郎らしい言葉で喜びを表現した。

 舞台あいさつでは観客の質問に応えて、「日本の時代劇としてどこを世界の皆さんに見ていただきたいか」という観客からの問いに、「携帯もパソコンもなく人と人とが出会わないと何も起こらないし、何も知ることができない。出会うことによって、うれしいことや悲しいことが起きる。それこそが生きる証しではないかと思う」と返答。「人と、人との交わりが描かれている作品。”全ての人間”に見ていただきたいと思います」とアピールした。

 また、歌舞伎と映画の区別についての質問には「映像は短い時間の撮影で、一生に一回しかできないお芝居の積み重ね。”舞台はライブ感”と言いますが、”映像こそライブ”だと思います」とコメント。「僕も皆さまと同じように(映像の中の)幸四郎を見て、『カッコいいな』『キレイだな』と感じています。たまにですけどね」と語って会場の笑いを誘った。