山口雅俊監督 竹内結子さん『ランチの女王』秘話 作品作りで“大事にしているシーン”とは

AI要約

吉田鋼太郎さん、MEGUMIさん、山口雅俊さんが映画『ボクらの時代』について鼎談。

MEGUMIさんのプロデューサー業の大変さや山口監督のこだわりのシーンについて語られる。

食べるシーンが作品の中で重要であり、リアリティーを生み出すことが大事だという山口監督とMEGUMIさんのやり取り。

山口雅俊監督 竹内結子さん『ランチの女王』秘話 作品作りで“大事にしているシーン”とは

俳優の吉田鋼太郎さん、女優のMEGUMIさん、映画監督・ドラマプロデューサー・脚本家の山口雅俊さんが『ボクらの時代』で鼎談。

6月21日から公開されている映画『おいハンサム!!』に出演している吉田さんMEGUMIさん、監督の山口さん。

MEGUMIさんが始めたプロデューサー業や、山口監督のこだわりのシーンについて語りました。

俳優活動だけではなく、近年は映像作品もプロュースしているMEGUMIさん。プロデューサーとしての仕事の大変さを明かしました。

MEGUMI:

プロデューサーって“女房役”ですよね。

キャスティング、資金調達、お弁当発注、ロケハン(撮影の下見)…全瞬間に全部顔を出して、監督のやりたいことに「いいね、いいね」と言ったり、「ちょっとこれは…」と言ったり。

調節係というところがあります。

(プロデューサーになって)お金を年がら年中集めています。

ずっとお金を集めていますよ、本当に…。

(お金を集めていると)社会をすごく知るなという感じがめちゃくちゃします。

「この企業の人はこういうつもりで、育んだお金を私たちに託してくれるんだ」みたいな。

「こうやってお金の流れってできてくるんだ」とか。

お金を出しそうで出さない企業とか…お金ってその人たちの気持ちが出て、すごくおもしろいなと思います。

山口監督はフジテレビで『ランチの女王』など、数々のヒットドラマをプロデュースしたのち、独立。

『闇金ウシジマくん』『新しい王様』など、話題の作品を次々と世に送り出しています。

そんな山口監督が作品を作る上で大事にしていることを明かしました。

山口:

画面の中に現金やご飯が映ったりすると、その人がどういう人なのかがすごくよく分かるんです。

MEGUMI:

自分がプロデューサーを始めたときも、山口監督に「絶対食べるシーンは入れなきゃダメだ」と言っていただいた。

でも、食べるシーンって用意するのが大変なんですよね!

ちょっとした何秒かのシーンなんですけど、やっぱり出来合いのものだと現実味や温度感がないから、ちゃんと料理を作ってもらうのが大事。

料理がキレイすぎてもダメだし、汚すぎてもリアリティーがないし…。

食べるシーンって実はすごく大変なんですけど、大事ですよね。

山口:

ドラマとか映画を見終わって「何か感情移入できなかったな」というときに、1回も作品の中で登場人物が何かを食べているシーンがなかったということがある。

どういう人か結局分からないので、感情移入しづらいです。

僕がフジテレビ時代に作ったドラマの中で、竹内結子さん主演の『ランチの女王(2002年)』というのがありました。

ドラマの中で竹内さんがオムライス、ビーフカツ、ハンバーグとか食べるシーンがたくさんあったんですが、すごくおいしそうに竹内さんは食べていました。

そういうところから僕は、食べるシーンは大事だし、そういうのをちゃんとやってくださる役者の方と仕事がしたいなと思います。

MEGUMI:

すみませんね…こんな文句を言って…。

山口:

いえいえ(笑)

吉田:

それとこれとはまた別だからね! 

MEGUMI:

「大変」(と文句を言うこと)はいいんですね?…すみません(笑)

山口:

食事シーンは大変だから、役者さんはみんな怒りますよね(笑)

竹内さんにもよく怒られました。

MEGUMI:

そうですか(笑)

(『ボクらの時代』 2024年6月23日放送より)