横内正「万感迫る思い」 83歳で「リア王」に挑む 「私にとっての『終活』はこの先も舞台を無事につとめ上げること」

AI要約

俳優横内正(82)が主演・上演台本・演出を手がけるシェークスピア作品の舞台「リア王2024」が8月29日から9月2日まで東京・三越劇場で上演されることが決まった。横内の「リア王」公演は3年ぶりで、キャストにはベテランから若手まで様々な才能が集結する。横内はシェークスピア作品への情熱を維持し、最も重要な使命は舞台を無事に終えることであると語った。

横内正「万感迫る思い」 83歳で「リア王」に挑む 「私にとっての『終活』はこの先も舞台を無事につとめ上げること」

 俳優横内正(82)が主演・上演台本・演出を手がけるシェークスピア作品の舞台「リア王2024」が8月29日から9月2日まで東京・三越劇場で上演されることが決まった。2016年の初演から「リア王」を演じる横内は7月に83歳を迎えるが、本紙の取材に「舞台の上だけでなく、客席にも年配の方が数多く座ってくださる舞台を作るためにも頑張らねば!と思っています」と意気軒高なコメントを寄せた。(三橋正明)

 横内の「リア王」公演は3年ぶり。「横内正75歳からの挑戦」と銘打たれた初演から19年まで毎年三越劇場で上演されていたが、同所に凱旋(がいせん)するのはコロナ禍の影響もあり、5年ぶりとなった。

 主演だけでなく、上演台本・演出も手がける横内。今回はキャストにベテラン勢からシェークスピア作品初出演となる若手らさまざまな才能が舞台上に集結するのも見どころの1つだ。

 1964年、劇団俳優座に入団、初舞台は「ハムレット」だった。その後、TBS系時代劇「水戸黄門」で初代格さん役を8年間、テレビ朝日系時代劇「暴れん坊将軍」で大岡忠相役を19年間演じ続けるなどドラマ、ミュージカルなど幅広く活躍。21年には「リア王」と「マクベス」のW上演を成功させてきた。

 シェークスピア作品に情熱を傾け続ける横内は「60年前、俳優座公演で仲代達矢さん主演の『ハムレット』で初舞台を踏み、今こうして『83歳』を『リア王』の稽古中に迎えることになり、万感迫る思いです!」と3年ぶりの「リア王」上演に喜びを語った。

 その上で「私にとっての『終活』はこの先も舞台を無事につとめ上げることでしょうかね。今やスポーツ、芸能、舞台と若い人たちで埋め尽くされていますね。(今回の舞台は)そんな若い人たちの新鮮な感性に刺激されながら、キャリアを積んだ人たちも負けずに頑張っています」とアピールした。

 横内がエールを送り期待を寄せる共演者は、一色采子(65)、大沢逸美(58)、浜崎香帆(27)、杉江大志(32)、櫻井圭登(31)、宮原奨伍(43)、青木玄徳(36)、松田幸樹(35)、小山晶士(50)、笠井信輔(61)、小宮孝泰(68)、大鶴義丹(56)、松村雄基(60)、三浦浩一(70)ら。

 公演詳細は「リア王2024」公式サイトで。