作家のマークス寿子さんが死去、88歳…日英文化比較論、著書「英国貴族になった私」

AI要約

マークス寿子さんは、日英文化比較論で知られた作家で、英国を拠点に活動していた。15日に88歳で亡くなったことが明らかになった。

マークス寿子さんは、日本生まれの作家で、英国で名門大学で研究員や教授を務める傍ら、英小売り大手マークス・アンド・スペンサー創業者の孫と結婚していたが、後に離婚した。

彼女の著書には、自身の経験を元にした「英国貴族になった私」や、日英文化の違いを探る「大人の国イギリスと子どもの国日本」などがある。

 【ロンドン=蒔田一彦】英国を拠点に活動し、日英文化比較論で知られた作家のマークス寿子さんが15日、ロンドンの自宅で死去した。88歳だった。マークスさんが会長を務めていた早大校友会「英国稲門会」の関係者が19日、明らかにした。マークスさんはここ数年、体調を崩して自宅で療養中だったという。

 1936年東京都生まれ。71年に渡英し、名門大ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの研究員となり、その後、英エセックス大講師や秀明大教授などを務めた。76年に英小売り大手マークス・アンド・スペンサー創業者の孫マイケル・マークス男爵と結婚し、男爵夫人の称号を得た。85年に離婚した。

 主な著書に「英国貴族になった私」(86年)、「大人の国イギリスと子どもの国日本」(92年)、「総崩れのイギリス それでも踏ん張るイギリス人」(2009年)などがある。