『ダークナイト』ヒース・レジャー起用の経験が助けに…ノーラン兄弟がドラマ「フォールアウト」を語る

AI要約

ロサンゼルスでドラマシリーズ「フォールアウト」のエピソード1が上映され、ジョナサン・ノーランとクリストファー・ノーランが兄弟インタビューを行うエミー賞向けのイベントが開催された。

ドラマは核戦争後のポストアポカリプスに焦点を当て、主人公が新しい世界に踏み出して軍事組織や賞金稼ぎと出会う物語。

ジョナサン・ノーランはゲーム「Fallout」をテレビシリーズ化することを決めた経緯や、オリジナルのストーリー作りに惹かれた理由について語っている。

『ダークナイト』ヒース・レジャー起用の経験が助けに…ノーラン兄弟がドラマ「フォールアウト」を語る

 先日、ロサンゼルスのDGA(全米監督組合)シアターで、ドラマシリーズ「フォールアウト」のエピソード1が上映され、製作総指揮と監督を務めたジョナサン・ノーランに兄のクリストファー・ノーランがインタビューするという、エミー賞向けのイベントが開催された。弟のジョナサンを「マイ・ベイビー・ブラザー」と紹介したクリストファーは、終始ご機嫌な様子で、兄弟ならではのリラックスしたやりとりに、満員の会場はわいた。(吉川優子 / Yuko Yoshikawa)

 人気ゲーム「Fallout」を基にした今シリーズ、2077年に核戦争が勃発し、それから約200年後のポストアポカリプスの世界が舞台となっている。Vaultと呼ばれる核シェルターに住むルーシー・マクレーン(エラ・パーネル)は、ある目的のために、核で破壊された外の世界に初めて出て行くことになり、そこで Brotherhood of Steel という軍事組織の兵士マキシマス(アーロン・モーテン)と、賞金稼ぎのグール(ウォルトン・ゴギンズ)に出会うことになる。

 現在、PrimeVideo で配信され、最大のヒットとなっている今作。ゲームのファンだったジョナサンが、約5年前、ゲームの開発者トッド・ハワードとランチをして、テレビシリーズ化することを決めたそうだ。

 ジョナサンは「あなた(クリストファー)も僕も、脚色する余地がある作品によく惹かれるよね。『ハリー・ポッター』や『ロード・オブ・ザ・リング』の映画には、すごく敬意を持っているけど、ある媒体から別の媒体へと(物語を)移し替えるのに何も変えることができないから、脚本家としてはすごく難しい。このフランチャイズでは、ゲームごとに異なるキャラクターが登場し、異なるストーリーが展開される。それこそが『Fallout』フランチャイズの真髄なんだ。そして、セッティングは何よりも重要なキャラクターだ。ここでは、美しいユニバースと神話は完全に出来ているけど、ストーリーが欠けているんだよ」と、オリジナルのストーリーを作れることに惹かれたと言う。